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『5.佐藤光聖──ちょくえ──』


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「ハァ、すいやせん、避難兼ねていいっすかね」
走って水素と共にネットカフェに入ってきた平行が受付へ歩きながら店員に訪ねる。
学校からほど近いネットカフェなので隠れるのには向かないかもしれないが、外を走っているよりは安全だ。
「はい、大丈夫ですよ。只今空いているお部屋は……」
と明るい声で店員が部屋の配置が描かれている紙を2人に見せようとした瞬間、

ドォンッ

と、大きな爆発音が外から聞こえた。
「え……?」
突然の出来事に疑問が頭を埋め尽くす。
そして数秒間が空いて、

バァァンッ!

というさっきよりもっと大きな爆発音、そしてガラスが大量に割れる音が彼らの耳へ襲いかかった。自分達が室内にいるとは思えないほどの爆音だ。
その音に驚いた人達が部屋から出てきてガラスの外を眺め始める。ザワザワとネットカフェ内の空気が不安に包まれるのが感じられた。



ガトリングの砲門に銃弾を撃ち込み、ストックされたガトリング弾を誘爆させて、更にそこからミサイルも誘爆、最終的にヘリを銃弾1発で倒すという荒技を難なくこなしたちょくえが拳銃をポケットにしまいながら裏路地を後にする。
ゆっくりとした足取りだが、確実に生徒が逃げた方向を読んでいる。

のはわずか30秒だった。そっち逆やでちょくえ。



「銃器を持ち込んだ時点でアメリカにも非はありますよ。ですが何故銃刀法がある日本で学校の生徒や軍の部隊が銃によって死なねばならないのですか。軍の上層部は既に兵の引き上げの決断を下しています。直に埼玉は生物兵器の実戦テストを行う場になりますよ」
アメリカ大使館の中でアメリカのえらいひとが話している。そのアメリカのえらいひとは、座っている日本のえらいひとに対して立ちながら手振り身振りで訴えかけるが、日本のえらいひとは考えるかのように押し黙っているので、アメリカのえらいひとが諦めたような声で一言付け足す。
「フクナガ2世のプロトタイプです」

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最終更新:2014年04月27日 17:08