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狂気に満ちた彼女が笑みを浮かべながらアサルトライフルのサイトを起きあがろうとしているフクナガの頭に合わせると、それを察知したフクナガが腕の力で跳ね起き、ヘッドショットは避けようと頭を守るように腕を構える。
「無駄無駄」
生徒はフクナガのガードを無視するように胴体へ狙いを移して引き金を引く。突然の生徒の変貌振りに驚いた平行は生気を抜かれたみたいに未だ転んだまま、アサルトライフルを連射する生徒を見上げている。
「ああ、もう転ばないのね」
「ならば、転ばせてやるっ」
突然胴体に数発銃弾を受けたフクナガが腹を抑えながら銃が連射される中を走って突っ込んできた。だが、30発弾倉は連射すればすぐ撃ちきってしまうため、
「ちっ、ここで弾切れかよ」
生徒は走ってくるフクナガ睨みながら空のアサルトライフルを投げ捨て深呼吸をする。
「平行、追撃の準備をして」
「え、お、おう」
続いて生徒が、慌てて立ち上がる平行を脇目に腰をわずか落とす。
そしてフクナガが走りながらパンチのフォームに移り、生徒がフクナガを顔を見上げつつ息をのむ。近付いてくる……。
「死ねぇっ!」
「今だ!」
フクナガが拳を生徒に向かって拳を振り下ろし、生徒はしゃがんでローキックをかます。
先に攻撃が当たったのは生徒のローキックだ。
走っていたのもあって、フクナガはバランスを崩して吹っ飛ぶように一回転して仰向けに倒れる。そしてその倒れたフクナガに向かって平行がすかさず止まれの標識を持ってフクナガの真上にジャンプすると、それをフクナガの胸めがけて突き刺した。
「あああああぁぁぁっっ!」
標識が刺さって数秒間、発狂した平行とは対象的に無言で血反吐を吐いたフクナガは目を見開いたまま動かなかった。そして2人はフクナガの死を確信した。
「勝ったな」
平行がフクナガの体から降りて生徒の顔を見ると笑顔を見せた。いじめ掲示板にいたとは思えないほどの満面の笑みだ。その笑みを見た生徒も満面の笑みを返した。
「さて、それじゃ、こっからどうす……」
平行が喋っている途中で突如彼の視界が上昇して体が動かなくなった。
「平行!!」
叫ぶ生徒の顔から笑顔が消えて驚きに満ちている。そして生徒はその顔で平行を「見上げている」。
(何が起きた!?)
「ああああああああぁぁぁぁああっ!!」
フクナガが突如発狂しながら跳ね起き、平行の胴体を握りしめた左手を振りかぶる。
「や、やめろっ!」
フクナガは生徒の叫びを無視して左手を振り下ろしながら手を開いた。
最終更新:2014年04月27日 17:31