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『11.電磁砲──レールガン──』


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寂しさという虚無感の中、生徒が1人埼玉県内を特に目的もなくブラブラと歩いていた。
「……」
平行の死に方が頭から離れない。
(そもそも……、人が死んで泣いたのに、さっきは殺そうとして笑った。今の私には何もない……)
行動の矛盾に気付いた彼女の顔がうつむく。
前を見たくない衝動に駆られた。
「本当は泣きたいくらい人が死んでるのに……」

また、あの血だらけの3年2組の教室にいたときの感じだ。
ヘリのプロペラ音が大きくなってもどうでもよく思える。いっそ死んでもいい。撃つなら撃て。
そんなことを考えながら彼女が立ち止まって深呼吸をした。プロペラ音が更に近付くのが感じられる。
「だけど」
ヘリコプターに備え付けられたガトリングの砲門が回転しだす。

「まだ死なねぇぞ糞野郎がぁっ!」

軽く視線を横にずらしてガトリングから発射される銃弾を視認すると瞬間移動の如く前方に走り出してガトリングをかわす。




「その武器を持たぬ生徒を殺せば仕事は減る。なんとしてでも殺せ」
ヘリの老人の兵が固定銃座を構えながらパイロットに命令する。
「了解ですよ。ただ、少しばかりすばしっこいですが」
老人の兵の向かいに座っていた兵はパイロットの隣でミサイル発射ボタンをいつでも押せるように構えている。

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最終更新:2014年04月27日 17:40