『13.最後』
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「で、お前はそのお前のクラスメートを殺してそいつの体内のウイルスを奪うと、なるほどね。でも俺は逃げ」
「させねぇよ」
ちょくえがすかさず言葉を繋げる。
「ハァ、手伝えと……」
溜め息混じりの声で答えた水素が「面倒」と体で表さんとばかりに席にドサッと背中から寄りかかる。
「手伝うだけじゃない、俺と、一生……」
「┌(^o^┐)┐ホモォ……」
「ネ タ に マ ジ レ ス」
「いや、少なくともマジレスではない……」
「ん、伏せろ!」
突然ホモネタを中断して叫んだちょくえがとっさに席から飛び下りながら、アホ面で疑問を浮かべている水素の肩を押して2人一緒に床に倒れ込んだ。
「なんだ! ちょく……」
その瞬間ファストフード店のガラスや壁をぶち抜いた電撃がショートしたみたいなけたたましい音を立てて2人の頭上を走り抜けた。
「おいおいおいおいおいおい、マジかよ」
レールガンを放った生徒はゆっくりとレールガンを下ろして、同じくゆっくりと立ち上がるちょくえの目をファストフード店の壁の穴を通して真っ直ぐ見つめる。
そしてちょくえと目が合うや否やニヤリと微笑を浮かべた。気持ち悪くない。
「そっちから来てくれるとは……、歓迎するよ……」
微笑が消え失せた生徒が右足を前方に踏み込んで一瞬ため、そこからレールガンの中指の引き金を引きながら一気にちょくえに向かって飛びかかる。その際の障害となるファストフード店の壁は勢いのまま左手の裏拳でぶち壊し、そのまま振り上がった左拳をちょくえに向かって振り下ろす。
しかしちょくえは冷静に床に倒れる水素の襟元を掴んでサイドステップでそれをかわす。お陰で無実のテーブルが生徒の左フックで木っ端微塵になった。
そして生徒は木っ端微塵になったテーブルを見向きもせず、間髪置かずにレールガンの中指の引き金を思いっきり引く。次の瞬間、生き残っていたガラスやその骨組みもろともレールガンの電撃によってちょくえと水素がゴルフボールみたいに吹き飛ばされた。
続いて加減や容赦という概念を失った生徒が落下途中のちょくえに向けてレールガンを撃ち放つ。
それを察知したちょくえはすかさず空中で体をひねって体スレスレで電撃をかわし、両足で着地してバックステップで生徒と距離をとる。生徒に無視された水素は両手で着地した体勢のままポカンと口を開けて生徒を眺めている。
最終更新:2014年04月27日 17:47