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「どうしたどうした? 後ろに下がってビビってんのか? あ?」
生徒が依然水素を無視してちょくえに挑発をするがちょくえは無言で動じない。
「ちっ、腰抜けが」
その動かないちょくえに舌打ちした生徒が再びレールガンの中指の引き金を引きながらちょくえに飛びかかる。すると今度は水素が生徒に飛びかかった。
「無視してんじゃねぇぞ糞アマ!」
「邪魔すんな糞!」
「うんこうんこうるせぇな」
急ブレーキをかけ、手のひらで水素の右ストレートを受け止めた生徒を眺めるちょくえがあきれた顔をして冷静にツッコむ。
「じゃ、殺すわ」
その言葉と同時にちょくえの目つきに殺意が現れる。次の瞬間、水素の攻撃を受けた格好のままの生徒の顔の真横にちょくえの拳が飛んでくるが、生徒はサッとしゃがんでその拳をかわし、その勢いでちょくえの足を足払いしようとする。しかしちょくえはそれを見切ってジャンプし、そのまま生徒の腹に蹴りを入れる。
「ぐっ……っ!」
蹴りを入れられた生徒は小さく呻き声を上げて後退し、ちょくえを睨みながらうずくまった。
「どうしたどうした? 腹が痛いのか? あ?」
生徒に睨み返したちょくえがゲスい笑みを浮かべて生徒を真似たウザイ挑発をする。
「……」
再び置いて行かれた水素は、殺しにかかってきている人間を目の前にして虚無感に襲われていた。
「ちっ……、おい」
その虚無感に舌打ちした水素のその言葉の直後に生徒がとっさに立ちあがってバックステップをすると、次の瞬間にはさっきまで生徒の頭があった空間が水素の振り下ろされた足に貫かれていた。
「無視すんなっつったんだよ、聞こえてんのか屑」
DQNにしか見えないメンチの切り方をした水素が、爪が食い込んで血が出そうなほど力強く右手の拳を握り、それを全力で振り上げる。そのフォームを見切った生徒は再びしゃがもうとするが、体が動かない。後ろをチラッと見ると、このわずかな時間の間に生徒はちょくえに羽交い締めにされていた。
(糞っ!)
最終更新:2014年04月27日 17:48