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森の中央付近――――そこには半径30m程だけ木々がなくなり、大広間となっている場所がある。
そこにて、ある2人の住民が対面していた。

まさっち「・・・なんだおめーは・・・」

オルトロス「・・・まさっち」

2人は暫く沈黙したまま睨み合っていた。
しかし、暫くしてまさっちが沈黙を破る様に地面を蹴った。
すると、彼に蹴られた小石が彼自身の能力によってベクトルを変えられ、銃弾の様な勢いで飛んでいきオルの頭を貫いた。

まさっち「余裕だな」

まさっちはオルに背を向け、立ち去ろうとした。

オルトロス「何かしたか?」バチバチ

彼は死んだ筈の者の声が聞こえた方向を振り向く。
しかし、オルはまだ死んでいなかった。

まさっち「・・・確かに頭を撃ち抜いた筈だが・・・。まぁいい、なら・・・!」

彼は同じく自信の能力で足が地面から受けるベクトルを軽減し、高速移動しながらオルに接近する。
オルはまさっちが目の前まで来ても微動だにしない。
そのまま強烈なベクトルを保った右フックを喰らい、遠くの木まで吹っ飛んだ。

まさっち「ふん、今度こそ・・・・・・!?」ドバーン

まさっちの言葉を遮り、オルが吹っ飛んでいった方向から巨大な破壊光線が襲いかかってきた。
無敵のまさっちにはその攻撃は通用しなかったが、常人が喰らっていたら跡形もなく消えていただろう。
砂埃が晴れ、焦げたり折れ曲がったりした木々の間からオルが歩いてきた。

オルトロス「今の攻撃で傷一つついてないとは・・・。張り合いのある奴だな」

まさっち「そっちこそ無傷じゃねぇか・・・!」ビュン

まさっちは再び高速移動し、オルの背後に回り込む。
そして彼の右腕を斬るように自分の右手でチョップした。
まさっちの能力によりベクトルが変動したオルの腕はすっぱりと切り落とされ、その部分から血が噴き出る。

まさっち「なんだ、効いてんじゃねぇか。・・・・ん?」

彼の目にオルの右腕が赤い閃光と共に再生されていく光景が映った。
同時に斬り落とされた右腕も消滅する。

オルトロス「・・・等価交換を無視した錬金術により、俺は全てを創造することができる。つまりは神の力を持っている。
とはいえ、そのエネルギーは無限ではない。この力が使えるのは俺の体に埋め込まれた賢者の石が尽きるまでだ」

オルはその神の力を疲労するために、片掌に小型の太陽を作って見せた。

まさっち「へぇ・・・それで自信の体も再生したわけか」

オルトロス「そう。そして賢者の石は人間の命から出来ている。つまり、お前の命も俺の賢者の石の一部として取り込めるのだ」

突如、オルの体から黒い腕がいくつも現れ、まさっちに掴みかかった。
しかし、彼の能力によりその腕は全て弾かれ消滅した。

オル「・・・?」

まさっち「俺の体に触れたいかなる力のベクトルは反射される。それが俺の能力だ」

オル「ほう。最初から張り合い甲斐のある相手に会えるとは運がいい」

オルはそう言いながら、片手に握った太陽をまさっちに向かって投げた。
太陽は彼の体に当たると反射し、再びオルの下へ戻る。
高熱を帯びた太陽はオルの胸部を貫通するが、その部分は再び再生する。

オル「ちなみに俺の体に埋め込まれた賢者の石は約1億人の命から出来ている。お前に俺を一億回以上殺すことができるか?」

まさっち「無敵なんだからなぁ。何度でも殺してやるよ」ビュン

まさっちは高速移動し、オルトロスの背後に回り込んで拳で心臓を貫いた。

オルトロス「無駄だと言ったはずだ」

まさっち「分かってるよ、そう焦るな。ほらよ!」

オルトロス「んぐっ!?」

まさっちはオルの体内に自分の体の一部を突っ込んだあと、その能力で血液の流れを逆流させた。
オルの体は賢者の石により再生しようとするが、そのスピードが血液逆流のスピードに追い付かない。

オルトロス「ぐおおおおおっ!?」

まさっち「へへっ、どうだ? ん?」

オルは苦しみながらも自身の力を使い、まさっちを目掛けて疑似太陽を2つ発射した。
一つが彼の体に反射してもう一つに当たり、それらは大きな爆発を起こす。
その反動でオルとまさっちの体は離れ、オルの体は元の形に再生された。
しかし、彼は今ので大量のエネルギーが失われたことに気付いていた。

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最終更新:2014年01月07日 15:49