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「おい、待てよ」
 突如後ろから、声をかけられる。わたしは振り向かず、逃げるようにかけだした。
(なんだろ!? いま返事したら不味い気がする!!)

 全力疾走で駆け出すも、その声の主はわたしを腕力で押さえつけ、抱き寄せる。そして耳元で呟いた。

「お嬢ちゃん、なんで逃げた?」

 子供に言い聞かせるような甘い声で語りかける主に、わたしは本能的に危機感を感じとる。わたしは、首もとにまで回っている手に噛みつき、脱出を試みたが、主は手を緩めない。仕方ない、最後の手段だ。わたしは腰回りについているモンスターボールに手をかけ、開閉スイッチを力一杯押した。

「でてきて! コジョンド!!」

 掛け声とともに躍り出たのは、格闘タイプのコジョンド。その滑らかな腰回りと、ブーメランのように曲がっている日本の髭が特徴的だ。

 コジョンドは一瞬で状況を把握したのか、わたしを押さえつけている人物、いや男を蹴りつける。弾き飛ばされた男は、苦しそうに咳き込み、わたしたちを睨み付けた。

「んだよ、テメェ!!」

 男は、さっきまでとは裏腹に、怒号をわたしたちに浴びせる。そしてまたモンスターボールを素早く抜き取り、モンスターを呼び出した。

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最終更新:2014年08月23日 14:14