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「エンブオー……」

 わたしは躊躇いの色を込めながら今戦っている友達の名前を呼ぶ。エンブオーはわたしを一瞥し、すぐにミルホッグのほうへ構え直す。

「さあ? これで終わりだぁあああ!!」

 そう……これで終わる。勝つも負けるも、この攻防で全てが決まる。盾を投げ捨て、走り込むミルホッグを見つめながらエンブオーに指示を出した。

「エンブオー……なにもしないで」
「なに!?」

 男は喫驚したのか、きょとんとした表情になる。だがミルホッグの加速は止まることを知らない。その剣が、エンブオーの体にふれる刹那、わたしは指示を下した。

「フレアドライブ!!」

 エンブオーの体が、灼熱の炎に包まれ、ミルホッグと衝突する。炎がミルホッグの剣を伝わり、ミルホッグ自身を焼いた。淡い悲鳴をあげ、怯んだミルホッグにわたしは、最後の攻撃を命じた。

「エンブオー、アームハンマー!」

 唸りをあげ急速に接近する拳がミルホッグの腹に突き刺さる。ミシリと嫌な音と共に、ミルホッグの臓器が弾け飛ぶ。その様子を見ていた男の表情に呆気にとられていた。

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最終更新:2014年08月23日 14:20