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初球、相手バッテリーが盗塁を警戒していることを読みつつ、俺は思いきった策に出た。


1球目のモーションと同時、いや、少し遅い程度にワタルがスタートを切る。
しめたとばかりに二遊はベース寄りに動く。
投手が投じた球は、予想通り、外角の直球。
あるふぁは広く開いた一、二塁間にゴロを転がす。


そう、俺は初球エンドランを仕掛けたのだ。

あるふぁの打球はお世辞にも良いとは言えないが、それでも右前に転がり、スタートを切っていたワタルは一気に三塁へ。

「よしっ!」

ワタルはベース上でガッツポーズを向けてくれている。

1、2番で無死一、三塁。俺へ回ってきた打順。この先制のチャンスは逃せない。

さて、ここは…

初球、様子見といったボール球。
2球目は内角のチェンジアップがストライク。
3球目はカーブが低く外れる。
1-2からの4球目、俺は緩急着けての直球を逆らわず振り抜いた。

しかし打球は二塁手に阻まれる。

好スタートを切っていたあるふぁは二塁アウトにはならなかったが、ワタルは三塁から動けない。

結局俺は平凡な進塁打に終わってしまった。

しかし、このチャンスで主砲が登場する。

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最終更新:2014年08月24日 17:41