24ページ目
ここで押し出しにすると同点…
そのプレッシャーからだろうか、闇路の投じた5球目、内角の直球。
(甘い!)
俺がそう悟ったのもつかの間、打球は鋭くこちらへ飛ぶ。
「くっ!」
一塁の日本酒が逆シングルで腕を伸ばすも届かず、俺も打球を追ってダイビングするが及ばなかった。
ライト前に打球が転々としている間にライナー1人帰って同点。
そして送球は間に合わずに、そのまま一気に二塁ランナーも生還させてしまった。
「逆転打…」
闇路は呆然と突っ立っている。
「くそー、届かなかったか…」
日本酒も悔しそうに足場を蹴る。
「タイム!」
サテライトの号令で、内野は再び集合した。
「すいません…」
闇路は落ち込んだ様子でそう言う。
「なあに、初マウンドで完璧に抑えられる方が逆に凄いわ。大丈夫、まだ中盤だ。ここからきっちり抑えてくれたらいい。」
俺がそう声をかけると、闇路も比較的気が楽になったようだ。
「まぁ次は1番から出しな、ワタルー!」
日本酒が中堅のワタルに手を振ると、ワタルも振り返す。
「さ、この回は次で締めるぞ!」
「「おう!!」」
最終更新:2014年08月24日 17:47