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三番は戸叶。
ミートもパワーもなかなかの能力を持つ、脅威的な打者だ。

しかし闇路の臆する様子はない。随分メンタル面も強化されたようだ。

振りかぶり、一球目。

「…」

少し甘いコースだったが、戸叶は動くことなくボールを見逃す。案外消極打法なのだろうか。

続く2球目も、同じく際どくはないコースへのカーブがストライク。

「オッケ、追い込んだぞ!」

何はともあれ、カウント有利。

ここは上手くコースを分けて厳しく攻めたい。

3球目。見事にいいコースへとスライダーが決まる。


と思われた。

「えっ!?」

闇路も声を上げて驚いた。

戸叶は1、2球と甘い球を見逃しておいて、次の厳しいコースをライト前に運んでみせたのだ。

練習試合とは比にならない相手のレベルに、こちらのベンチも皆、改めて気持ちを引き締めたのだった。

最終更新:2014年08月24日 17:55