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森の北部...。
オルトロス「指定した座標に雷を落としたり瞬間移動したりする能力。なるほど、中々厄介だな」
ぱしろ「そいつはどうも…っ!」
ぱしろ、オルトロスは直江達から少し離れた場所で死闘を繰り広げていた。
一方的に攻撃しているのはぱしろの方だが、オルトロスは彼の雷に強い絶縁体、つまりはゴムを練成し攻撃をガードしているため、ほとんど効いていない。
ただ、人を即死させるレベルの雷は、一瞬喰らうだけでも100万人程の命が失われることにオルは気付いていた。
更に何かを練成するだけでもエネルギーは消費していくため、彼はぱしろとの戦いで今までで一番速くエネルギーが消費されていることにも気付いた。
オルトロス(残り2000万人分の命か…。こいつの能力、一瞬で俺の賢者の石から100万人程度の命を奪ってやがる)
ぱしろ(このまま状況を保ち続けて相手のエネルギーが尽きればこっちの勝利。けど、さすがに疲れるぜ…)
オルはぱしろの息が上がっていることに気付いた。
そして暫く考えた末、ニヤリと笑った。
彼はこれまでに全く攻撃をしていなかったのだが、突如右腕をぱしろの方に向け、掌から炎を発した。
そしてぱしろはそれを瞬間移動で避ける。
ぱしろ「なんだ、急に攻撃してきやがって」
ぱしろが瞬間移動を終えた途端、オルは自分を中心に巨大な衝撃波を発生させた。
彼の真後ろにに移動していたぱしろもそれに呑まれ、後方へ吹っ飛ばされる。
ぱしろ「な、なんだ今のは…?」
オルトロス「やはり…全方への攻撃はさすがに避けられまい」
彼はそう言いつつ、ぱしろに向けて巨大な破壊光線を発射した。
彼の前方にあった木々がほとんど焼き付き、跡形もなく消える。
ぱしろ「っぶねーな。ありゃ当たったら即死だろうな…」
オルから少し離れた場所に移動していたぱしろは安堵の息をつく。
オルトロス「お前の回避能力は確かに厄介だな。しかし、疲労に連れて座標を指定するのにかかる時間が長くなってきているのも確かだ」
ぱしろ「…ま、否めないな」
ぱしろはそう呟くと姿を眩まし、同時にオルの頭上に雷を落とす。
オルは絶縁体を練成するのが一瞬遅れる。
オルトロス「お前は俺が今まで戦ってきた中で最高の敵だろう。だが、だとしても俺には遠く及ばない。
さて、こちらもそろそろ反撃開始といこう。全力でな」
ぱしろ「…おー怖」
ぱしろが棒読みを終える寸前、突如彼の立っていた地面が盛り上がり、彼を突き上げるような勢いで岩山が生えてきた。
彼は当然瞬間移動でオルトロスの背後の地面に着陸するが、その地面からもまた岩山が上昇する。
ぱしろ「くそっ!」
彼は今度は空中に移動してみたが、やはり下の地面からは岩山が突き上がる。
ぱしろ「チッ...クソったれが!」
襲い掛かる岩の柱を避け続けていると、突如彼の真下から膨れ上がった岩が上昇を停止した。
ぱしろ「....なんだ?」
オルトロス「....貴様....!!」
ぱしろ(な、何が起きたんだ? とにかく今のうちに移動を…!)
ぱしろはオルトロスから距離を取ると、彼の目線の先に顔を向けた。
最終更新:2014年01月08日 19:28