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彼が出したのは謎のドリンクと二つの棒だった。
彼はドリンクを全て飲み干し、二つの棒を繋げ合わせてステッキの様にした。
まだら「…? なんだあれ?」
直江「また何をしてくるか分からない。気を付けろ」
神チー「そうだな。気を付けた方が良い…」
神チーは持っていたステッキを直江の方を向けて振った。
するとステッキの軌道の一部から光が生まれ、直江の方に向かって飛んでいった。
直江「…!!」
直江は反射的にそれをかわそうとするが、迸る光の速さにはは及ばず、足元をかする。
足元に当たった光は全身に広がり、彼を感電させた。
直江「うおおおおあっ!! な、何が…! わっ!」
神チーが再びステッキを振り上げるのを確認した彼は横にかわす。
しかし、まだ神チーの攻撃は止まない。
直江(チッ、近距離攻撃は難しいから遠距離攻撃ってか…! しかもステッキ振るだけで雷出せるとか。ほんとあいつ、どんだけあんな兵器隠し持ってんだ。だが…瞬歩!)
直江は次の一撃をかわした途端、一気に神チーの方に向かってダッシュした。
直江「近距離での隙が多いんだよ!」
神チーがステッキを振るより一瞬速く、直江は刀を振ろうとした。
神チー(月牙か…。だが無駄だ)
直江が月牙天衝を放ったとき、そこに既に神チーはいなかった。
神チー「俺がお前らより速くなってることを忘れたか?」
直江「知らねぇな」
神チー「!?」
神チーがその存在に気付くより先に直江が後ろから声をかける。
直江「俺の瞬歩より速いなんて聞いたことねぇな。もらった!」
直江は神チー目掛けて刀を振り上げた。
カチーン
直江の天鎖斬月は勢いよく神チーにぶつかり、共に弾けとんだ。
直江「は!?」
神チー「ぐおっ!」
神チーは後方へ吹き飛ばされるものの、常人ならそんなことはありえず真っ二つになるはず。
直江「…何でだ?」
神チー「ってぇ…。バーカ、俺が近距離戦の対策を何も練ってないとでも思ったか。まぁここまで飛ばされたのは予想外だったけど」
直江「…! さっきのあのドリンクか…!」
まだら「どけ、直江さん!」
突如神チーの背後から響いた声に従い、直江は神チーから距離を取った。
直後、神チーの頭目掛けて巨大な何かが墜落し、辺りを衝撃波が襲った。
直江「うおっ、なんだありゃ…!」
まだら「…殺ったか?」
神チーの頭に墜落したかのように思えたのは巨人の腕だった。
そしてその巨人の頭にまだらが乗っていた。
直江「…でけぇ」
まだら「スサノオです。でもこれは普通連続で使えるもんじゃな」
神チー「ってぇな…!」
砂煙が晴れ、中から巨人の拳を頭に乗せた神チーが姿を現した。
その彼の額からは血が流れ出ていた。
神チー「おらぁ!!」
神チーはスサノオの巨大な手をその数十倍小さな両手で持ち上げ、投げ飛ばした。
巨人は放物線を描くように吹っ飛び、森の木々を薙ぎ倒しつつ地面に倒れる。
まだら「!? …バカな、スサノオがこんないとも簡単に吹っ飛ぶなんて…」
まだらは砂埃が晴れた後、神チーの両手に水色の手袋が握られていることに気付いた。
まだらの経験上、それはまたあの不可解な道具なのではないかと彼は気付いた。
直江「あの巨人の鉄拳を喰らってあれしかダメージを受けてない…。あのドリンク、自信を硬化する能力があるようだな。俺の斬撃が効かない訳だ」
神チーはまだらの方に向かってゆっくりと歩き出した。
彼にはそれが余裕を見せられてるように感じた。
まだら「…なめやがって。八坂ノ勾玉!」
まだらは巨人の手に握られた数珠状に連なった勾玉を投げ飛ばさせ、神チーのいた場所を攻撃した。
まだら「…殺ったか?」
まだらは勾玉によって発生した砂煙の中を目を凝らして見ようとするが、何も見えない。
神チー「…遅い」
まだら「!?」
ズドーン!
まだらは後ろを振り向くが、神チーの姿を確認する前にその体を吹っ飛ばされ、スサノオの頭から離れた。
まだら「…ゲホッ。チッ、あのスピードといい硬化能力と言い....めんどくせえ奴め」
まだらがハッとして顔を上げると、そこには彼の首に刀を向けた神チーがいた。
神チー「…ふぅ、ようやく一人殺せるぜ。手間かけさせやがって」
直江「おら死ねーっ!」
直江は瞬歩で神チーの背後に回り込み、斬魄刀を振るった。
しかし、彼の鋼鉄の体はそれを一切受け付けない。
神チー「止めとけよ、次遣ったら刺すぞ」
直江「…ぐぬぅ…!」
神チー「ま、遣らなくても…刺すんだけどさ!」
直江の抵抗も虚しく、神チーの刀はまだらの首目掛けてゆっくり進んで行った。
直江「まだら!」
まだら(…イザナギ!)
最終更新:2014年01月08日 19:46