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鍵山「まぁ誰だって良いさ。僕らのこのゲームのクリア条件は君達を全滅させること。それ以外ないよ!」
鍵山が片手を引くと、その手は赤い液体と共に大きさを増し、黒煙を発し始めた。
闇路は一目見てそれがマグマだと分かった。
鍵山「喰らえ! 大噴火!」
彼の巨大化したマグマの拳がまるで噴火の様に、闇路の立っていた場所に直撃した。
闇路「…なるほど、マグマを操る能力か…」
彼を完全に仕留めたと思い込んでいた鍵山はこの声に驚きを隠せなかった。
彼は辺りを見渡すが、闇路の姿は見えない。
闇路「此処だ」
鍵山は反射的に背後を振り向く。
すると、彼の目の前で黒い翼を生やし宙に浮いている闇路が姿を現した。
鍵山「…なるほどね、透過出来るのか」
闇路「それだけじゃない。今のマグマをかわす時、俺はテレポートした。そして…こんなこともできる」
鍵山「…?」
突如鍵山の視界に縦一直線に黒い切れ目が入った。
闇路「3、2、1…!」
闇路がカウントダウンを終えた途端、鍵山の体が―――いや、彼の立っていた空間が縦に真っ二つに切り裂かれ、地面に崩れ落ちた。
闇路「…呆気なかったな」
鍵山「…なるほど、空間を操る能力か…」
闇路「!?」
闇路も鍵山を完全に仕留めたと思い込んだが故、先程の鍵山同様のリアクションを見せる。
彼が背後を振り替えると、そこには地面に張り付いたマグマが徐々に鍵山の形を形成していく光景があった。
鍵山「お前さっき言ってたな。僕がマグマを操る能力者だって。だがそれはちょっと違う。正確には僕自身がマグマになる能力だ」
闇路「…なるほどねぇ。マグマが相手か。それじゃ空間技はもうほとんど通用しないと見て良いな」
鍵山「…? まだ奥の手があるのか?」
闇路「あるさ…」
彼は翼を広げ、数m先まで上昇した。
闇路「受けてみよ! 宵闇聖覇導光《ダスク・ホーリーバースト》!!」ビビビビビビ
彼の翼を含む体全体から放たれた黒い巨大な閃光が鍵山を襲い、彼を吹っ飛ばした。
鍵山「ぐえっ!! そんな馬鹿な…全身マグマで出来ている僕が攻撃を…?」
闇路「自然界に存在しない物質なら当たるんじゃないかと思ってな。どうやら当たりのようだ」
鍵山「はっ…! 弱点を見つけたくらいで良い気になるなよ! 流星火山!」
鍵山が天に大噴火を放つと、それらは分裂していくつもの小型の火山弾となり、流星のごとく辺りに降り注いだ。
闇路「おいおい、ほんとに噴火したみてぇじゃねぇか」
彼はそう呟きながら、頭上に落ちてきそうな火山弾をテレポートでかわした。
しかし、移動先に着いた途端、目の前から鍵山が襲いかかってきた。
驚く暇もなく、彼は横に飛んで鍵山の一撃をかわした。
鍵山「…今の攻撃で何故お前はテレポートを使わなかった? つまり連続では使えないということだな」
闇路「おやおや…大した洞察力。だが甘い」
鍵山「あ?」
闇路はその場でテレポートし、そのまま姿を眩ました。
鍵山「ほー…テレポートからの透化ねぇ。つまりこれで今のデメリットは克服できる訳か。そういや最初の攻撃もこんな感じで避けられたなぁ。だがしかし…こいつには何の意味もねぇよ!」
鍵山はそう言いながら再び天に大噴火を三発放った。
すると先程よりも大量の火山弾が天より降り注ぎ、辺り一面を襲う。
闇路「ぐはっ!!」
暫くして闇路が呻きながら姿を現した。
見ると、彼の左の翼が先程よりかなり短くなっていた。
鍵山「ははーん、片方の翼が焼け落ちたか。これでもう空は飛べないな。つまり…」
闇路「まだ撃てるんだよ!」
鍵山の言葉を遮って闇路は立ち上がり、再び体全体から黒い閃光を前方に発した。
片方の翼がない分ビームの体積は減るが、それでも鈍足の鍵山に当てるには充分だった。
鍵山はビームを諸に喰らい、5m程吹っ飛ぶが、闇路も反動で2m程後ずさった。
鍵山「チッ。だがこれでもう一つ分かったことがある。つまりお前のそのビームも連続じゃ使えないってことだ」
鍵山は頭から流れる血の根本を押さえながら立ち上がった。
闇路「…確かにそうだ。 宵闇聖覇導光は一度使うと三分間のチャージが必要。ならばその間、攻撃を受けなければ良い」
彼はそう言って姿を眩ませた。
鍵山「ふーん…チャージねぇ…。ふふっ、もう勝利への方程式が完成しちまったぜ。つまり、お前の敗北は確定した! 流星火山!」
最終更新:2014年01月10日 20:41