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いくら「あーあ、早く元の世界に戻りたいなぁ・・・後何人くらい生き残ってるんだろ。」
周りは木に囲まれ、薄暗い木の下で呟く。
???「あのさ、あたしと手組まない?」
いくらの背後から中学生くらいと思われる女が話し掛ける。
誰?と思いながらいくらはその女の方に顔を向ける。
???「自己紹介遅れちゃった。あたし、菜摘!ポケガイ住民だよ。」
いくら「うーん、あたしと手組んで何か企んでる?」
菜摘「いや、特に無いよ?唯ね、力を合わせる事も大切だと思うの!」
何かを企んだかのような不気味な笑みを浮かべ言う。いくらは確実に自分を殺そうとしていると察していた。
いくら(怪しいね・・・でも、取り合えずコイツの話に乗ってやろうかな。)
コクッとうなずき、菜摘と共闘する事にした。菜摘が何かを企んでいる事を察して・・・
菜摘の勧誘で取り合えず共闘する事になったいくら。
2人は暗い木の中を抜けると綺麗な海と砂浜に出る。
菜摘「そう言えば、名前聞いてなかったね。名前なんて言うの?」
いくら「名前?いくらだよ。何かホッサムに恨み変われてた女よ。」
菜摘「いくらかぁ。いくらって・・・」
その瞬間、マグナムをいくらに向ける。
菜摘「あはははは、死ねよ不細工女!」
そう言いながら、マグナムの引き金を引きマグナムの弾がいくらに向けて放たれる。
だが、不気味な笑みで何かを企んでいると察していたいくらは、近距離からだが、特殊能力で地面からツルが大量に現れ、いくらを囲んで分厚い壁を造る。
マグナムの弾だったとしても、その分厚い壁は貫通することは無かった。
いくら(やはりね、やる事が単純すぎるのよ!!)
その分厚い壁を造ったツルを拡散させる。だが、菜摘はそれをかなりの素早さで避ける。
菜摘「さすがに、簡単に殺されてくれないのね・・・なら、見せてあげるよ。あたしの本気を!」
菜摘の筋肉が増強され、更には髪の毛が黒から赤に変わり、赤いオーラが菜摘の周囲に漂わせる。
菜摘「これがあたしの特殊能力バーストモードよ。力と速さ、硬さが大幅に増強されるのよ!」
いくら「だから何よ、全てのステータスを大幅にあげただけで何になるって言うの。」
菜摘の周りからツルが出現するが、バーストモードと化した速さは侮れず、そのツルを瞬間的に避け、そして瞬間的にいくらの前に立つ。
菜摘「これで終わりよ、さよならだね。」
何故か持っていたマグナムを捨て、ポケットからナイフを取り出し、いくらの腹に刺そうとするが、いくらはそれを交わす。
そしていくらは特殊能力を使い、いくらの周りからツルを大量に出し、そのツルを菜摘に襲わせる。
大量に襲い掛かってくるツルだが、バーストモードと化した菜摘は機敏性にも優れ、ナイフで素早く尽く全てのツルを切り裂いていく。
いくら(案外、侮れないね・・・今まで相手より。これならどう?)
いくらは自分自身の身体からツルを大量に出し、菜摘を集中して襲わせる。
菜摘(何で、こんなにツルが現れるのよ!攻撃する隙が無い!)
そう思いながらも全てのツルをナイフで切り裂き、素早くいくらに近づくと同時にナイフでいくらの腹を突き刺す。
菜摘(これで、フィニッシュよ。いくら!)
心の中でそう思っていた。だが、それは甘かった。いくらの体から大量のツルが現れ、菜摘を襲わせる。
菜摘はそれをすぐに察知し、左へと交わすがそのわずかなつるが菜摘の左腕を貫通させる。
いくら「あははは・・・なめないでよね。こんなところで死ぬあたしじゃないのよ!」
そう言うと、腹に突き刺さったナイフを自ら取り出し、そのナイフを捨てる。
ナイフで刺された腹は服に血が染まるほどだったのが完全に元の姿へと再生される。
菜摘(再生?!そんな能力もあるの!?)
菜摘はただ驚くしかなかった。
最終更新:2014年09月24日 23:14