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いくら「何を焦っているの?顔に出すぎだよお前!」

桜の花びらを出すと、その花びらで攻撃する。

ナイフを捨てられた菜摘はその花びらを交わすしかなかった。

花びらを交わすしかなかったが、その花びらは向きを変え再び、菜摘を襲い掛かる。

菜摘は機敏に避け、そして捨てられたナイフを再び拾う。

だが、拾ったところで相手は近くにいるわけではない。むしろ距離はあるため、ナイフでは何もできない。

そしていくらは、特殊能力で地面から大量のツルを菜摘の周囲に出す。

そしてそのツルは菜摘を巻きつけ、桜の花びらは菜摘を攻撃するのだった。

ツルに締め付けられ、身動きできないまま大量の花びらを浴びせられた菜摘。

いくらは確実に死んだと確信してた。その判断で菜摘を縛り付けていたツルを放す。

だが、その考えがかなり甘かった。なつみは身体中全ての傷を負っているのに関わらず仁王立ちしていたのだ。

いくら「なんてしぶといの・・・これがバーストモードなの?」

菜摘「なめないでよね、バーストモードだとあたしの身体も硬くなってこの程度の傷、どうも無いわ!」

いくら「いや、そこ強がらなくてもいいよ・・・」

いくらがそう口にした瞬間、菜摘はいくらの背後に回り、そしてナイフで切り裂こうとする。

だが、いくらは瞬間的に相手が背後に居ると察知し身体中からツルを大量に出す。

だが、ナイフを手にした菜摘はツルを全てナイフで切り裂く。

菜摘(腹部が駄目なら次は首を狙うしか無い・・・!)

狙いを定め、いくらの首を刈ろうとした瞬間だった。

菜摘の周囲から地面へと顔を出したツルが菜摘を強く締め付ける。

ツルに強く締め付けられた菜摘はまたもや身動きができない状態となった。

力、速さ、硬さを全て増強したバーストモードでも、その締め付け力は強力であり自分の力では圧倒的に解放できなかった。

いくら「バーストモードになっても身動きできないみたいだけどどうする?見逃してあげてもいいんだけど?それとも楽になりたい?」

菜摘はいくらを殺すかのような目つきで睨みつけ、何も答えなかった。

いくら「何も答えないなら殺してあげるよ?」

いくらがそう口にすると即座に菜摘が答える。

菜摘「殺すのはやめて・・・見逃してくれるなら見逃してほしい。」

そう答える菜摘。いくらは何も口にしなかったが数分、いくらから菜摘こう言う。

いくら「今回だけ見逃してあげる。けど、このツルは離さない。離してまたあたしを襲うのは嫌だしね。」

そう言い残し、菜摘の元から離れていった。

菜摘は一人、身動きできないままこの場に残っていた。誰かが助けてくれると祈って。

最終更新:2014年09月24日 23:15