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ダル「チッ、あの火山弾なんとかなんねーかな。…もしかして」
咆哮が止んだ後、青雲が尚も東師に応戦していることを確認したダルはかっしーに駆け寄り、耳打ちした。
ダル「もしかしたらあの両腕と胸にあるマグマの塊を壊せば翼から出る溶岩を止めることができるかもしれない」
かっしー「はぁ? ほんとかよ」
ダル「あくまで予想だが、あいつの体面を流れるマグマは胸を核としている。胸から各部にマグマを送り、各部位に留めているのだろう。そして腕に留まったマグマは翼に送られ、溶岩になるんだと思う」
かっしー「でもよ、どっちにしろあんな高い所にある部位俺でも攻撃しにくいぜ。攻撃することに集中してたら防御が薄くなりそうだしよ 」
ダル「…高い箇所への攻撃は東師に任せよう。小銭もあれだしな」
ダルは地中から現れた小銭が青雲に角で攻撃し、再び地中に帰っていく光景を見ながら言った。
かっしー「分かった。そうと決まればさっさと東師に知らせなくちゃ。とはいえ…」
とはいえ、かっしー達と東師の距離はかなり離れていた。
彼らの間を青雲の巨体が挟んでいる形で、迂闊に動くとその巨体の移動だけで吹っ飛ばされてしまう。
そして彼らがその場に停滞している間に、青雲が狙いを変更したことに気付いた。
かっしー「…おい、ちょっと危なくねぇか」
ダル「? まだあいつ東師の方向いてるだろ」
かっしー「体はそっち向いてるけどよ…尻尾はこっち向いてんだろが!」
かっしーはそう言い尻尾の垂直方向に走り、ダルも彼について行った。
直後、彼らのいた場所を巨根の尻尾が叩きつけた。
ダル「ふぅ…危ねぇ」
かっしー「おい…まだ終わってねぇ!」
かっしーはそう叫び、再び前へ走り出した。
ダルは振り返ってみると、叩きつけられた尻尾が地面を引きずりながら此方を凪ぎ払おうとしているのが分かった。
かっしー「くそっ!」
回避が間に合わないと判断したかっしーは咄嗟に目の前に岩山を生やし防御しようとするが、それはいとも簡単に打ち砕かれてしまう。
二人は巨大な尻尾に打たれ、島の中央付近に向かって吹っ飛んでいった。
東師「ちょちょちょ! お前ら!」
残された東師は一人でこの巨竜に応戦するしかないと覚悟を決め、それに向き直った。
小銭「おい、東師!」
青雲の右足付近の地面から人間の姿の小銭が突然現れ、叫んだ。
東師はそこで初めて小銭の存在を思い出した。
小銭「恐らく今青雲はお前を集中狙いしてる! だから海の方に寄ってあいつを誘き寄せてくれ」
小銭は再び角竜に変わり地面に潜った。
東師「そんな大声で作戦叫んで大丈夫なのかよ。いや、でもあの高さの耳には届かないか。とにかくやるしかない」
最終更新:2014年01月10日 20:59