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てんてんチーム…。
とはいっても―――

クロス「おい、てんてん何処行った?」

清涼「あのアホー! いつの間にかはぐれおった!」

そう、その肝心のてんてんは迷子になっていた。
二人はため息混じりに再び足を進めていると、突如近くで野太い叫び声が聞こえた。

クロス「…なんだ今の?」

清涼「どっかのチームがデカ物に変身できる能力の奴とでも戦っとるんじゃろ。ワイも戦いたかったのう」

クロス「さっき自分で文句言うな言ってた癖に。…ん?」

クロスは急に近くの草斑に目をつけた。

清涼「…どないした?」

彼は清涼の問いを無視し、そのまま草斑を漁り始めた。
数秒後、彼は10歳くらいの少女を抱き抱えて出てきた。

クロス「いさなちゃん見ーっけ!」

彼は清涼に見せるように言うと、怯えた目で下ろしてと訴えている彼女を地面に下ろした。

清涼「お、いさなちゃんやんけ。兄と一緒じゃなかったんか」

いさな「お兄ちゃん、あっちの海にいた」

いさなは俯きながら小声で言い、右手の人差し指を東の方に向けた。

清涼「なるほどなー。ほな、早速兄んとこ行こうや」

清涼はいさなの軽い体を背負い、進もうとした。
その時、突然空から何かが降ってきて彼らの目の前に落ちてきた。

クロス「!? なんだ?」

クロスは砂埃が晴れた後、地面に落ちたその正体を確認した。

クロス「か、かっしー!?」

そこには体の至る所を流血、骨折しているかっしーの姿があった。

かっしー「ゲホッ! …クロスか? ハァ…すまん、助かった」

かっしーはクロスの肩を借り、なんとか近くの木の根本に腰を下ろした。
同時に清涼はいさなの視界を遮るように彼女を抱え直した。

かっしー「…東の浜辺で管理人チームの一人と交戦してたんだ…ハァ…頼む、お前らも参戦してくれ」

二人はかっしーの言い方から相手がどれ程凶悪なものか察しがついた。

クロス「分かった。俺らもそっちに行く。けど、お前はどうする? そんなボロボロの体じゃもう戦えねーぞ」

かっしー「俺のことは気にしなくていい。なんとか流血を止めて休んでる。とにかく一刻も早く向かってくれ。あの2人だけじゃやべぇ…」

クロス「…分かった、今すぐ向かう。お前も気を付けろ」

クロスはそう言い残し、清涼を連れて浜辺に向かっていった。

???「その流血を自分で止める? そんな大量の血、一人じゃどうにもなんねぇだろ」

突如休んでいたかっしーの背後から声がかかった。

かっしー「…ぱしろ先輩っすか。遅いっすよ登場」

ぱしろも腰を下ろし、かっしーの傷の数々を見た。

ぱしろ「お前、ここで死ぬつもりなんだろ。自分の治療に時間を費やすのがもったいないからって」

かっしー「…お見通しなんですね。第一、東の浜辺からこんなところまで吹っ飛んできて生きてられるってのが奇跡なんですよ。本来数分前に死んでるはずなんです、僕は。少し生き長らえただけでも嬉しいんです」

ぱしろ「”勝てよ、お前ら”」

かっしー「…?」

ぱしろ「リーダーの遺言くらい守ろうぜ。せっかくあのバ管理人がチャンスをくれたんだからよ」

かっしー「先輩…。でも、これだけの傷、命は保証出来ても戦えるかどうかは…」

ぱしろ「生きりゃ良いんだよ、生きりゃ。俺や他の奴らが勝てば、その時生きてる奴全員が戻れるんだ。本来数分前に死んでた奴が今生きてる、ならその命一つ残らず無駄にすんな」

かっしー「…」

かっしーは何も言わず、ぱしろに背負われた。

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最終更新:2014年01月10日 21:01