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直江「エリナとゆかり、うざい奴が先に死んでくれて助かるな。とりあえずここから動かなくては」

二次元党員、直江は刀を持ち道を進む。
歴史に詳しい彼が刀を引き当てたのだ、何かの運命を感じたのだった。
そんな事もつかの間、直江は此方に、物凄い勢いでやってくる気配を察知した。

直江「奇襲か!?返り打ちにしてやる」

直江は刀を構えた。
そして魔物の力を瞬時に出せるようにしておく。

直江「あれはまさか・・・馬?」

遠すぎてよく確認できないが、足音でようやく理解した。
そう、馬だ。移動手段や荷物運びとして使われるあの馬だ。
戦国時代、歴史好きとして更なるオプションを用意してくれたのかと一瞬思ったが、これは命がけの試合。
そんなのはあり得ないと迷いを振り切り、構えなおした。
そして、徐々に、だが確実に此方に近づいてくるのだった。

小銭「いくぞおおおおおおおおおおお!!」パカラッパカラッ

なんそ、それは下半身が馬の小銭の姿だった。
小馬鹿にされたようで腹の立った直江は怒りに身を任せて魔物の力を呼び起こした。

直江「!! 来るんじゃねえ下種がああああああ!」

直江は刀に魔物の力も込めて小銭を引き裂こうとしたが、その判断は甘かった。
それはその筈、小銭の背中にはミノタウロスのしずくが斧を持って直江を見ていたのだから。

しずく「逝けええええええ!」

しずくの斧による切り上げが見事に直江の腹に入り、吹き飛ばされる。
しかし、直江はすぐに起き上がった。

直江「二人だと・・・?誤ったか・・・!」

小銭「しずくの一撃受けてまだ生きてるだなんて・・・というか直江かよこいつ!?」

しずく「あの防御力、あいつも魔物の力を・・・!」

両者、共に驚いてる様子だった。

直江「今の一撃は、ちと響いたぜ・・・魔物の力を出してなかったら終わってたところだ」

直江土を払い、再び体制を立て直す。
それを見てしずくなのは小銭から降り、斧を構えた。

小銭「・・・しずく?」

しずく「アイツからは嫌な予感がする・・・なにか凄い嫌な気が、な。」

直江「賢明だな、大した能力も無いケンタウロスじゃあ足手まといになるだろうからな。命がけの戦いでそんな能力とは・・・無様だな。」

小銭「なんだと・・・!」

直江の挑発が小銭の神経を逆撫でさせるが、しずくが手を前に出しそれを止める。

直江「時間が惜しい、この魔物の力で手短に済ませてやる。」

そういうと、直江は刀を鞘に収め、しずくに突っ込んだ。
それを見て、しずくも闘牛の如く猛ダッシュで突っ込みに行った。

最終更新:2014年09月25日 16:53