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しずく「しまった・・・!!」

しずくはミノタウロスの力で強引に抜けだそうとしたが、時すでに遅しだった。
この状態では斧を振るう事もままならないだろう。
それは直江も同様で、刀を振るうのは難しいと言える状況だった。

直江「陰湿な三次元女が、痛い目にあわすぞ。」

いくら「痛い目?自分の状況を見てから発言したらどう・・・?」

直江の無礼な発言に癇に障ったのか、いくらは更に蔓を呼び出し、直江に巻きつける。

直江「クッ・・・」

直江の体はいくらの蔓で覆われてしまった。

しずく「・・・」

小銭「直江がやられた?」

いくら「フフッ・・・時期に死ぬわね、あの不細工。次は貴方の番ね!」

そういってしずくに手を指した瞬間だった。
直江を覆っている蔓の塊がうごめきだした。

直江(真名を捨てるしかないか、やむを得ない!)

直江「ファーーーーー!!」

突然出てきた業火がいくらを襲う!

いくら「な、何!? きゃああああああ!!熱いいぃぃぃぃぃい!!」

業火はクリーンヒットし、いくらの全身を焼き尽くした。
アルラウネの力によって火がよく回り、いくらの血液と骨だけが残された。
同時に、いくらの出した蔓がエネルギーを失ったのか、自然に枯れて行く。

直江「クッ、体力が奪われてしまったか。ここは一端退かせていただく。」

直江は魔物の力で翼を生み出し、何処かへ飛んでいった。
しずくと小銭ただ呆然とするだけだった。

しずく「高い防御力に炎の攻撃と翼・・・なるほど、《ドラゴン》か・・・」

三人目 いくら
奇襲を仕掛けるも直江の火炎攻撃により焼却される。

最終更新:2014年09月25日 16:55