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チャイ「あーもうこいつらほんと・・・・目障りだなぁ!」

チャイは両手を刃に変化させ、ネジの分身を一人ずつ切り裂いていく。
彼は攻撃を喰らいそうになると粒子化→元の姿を生成、というパターンを繰り返していった。
チャイがネジの分身を徐々に減らしていく間、リキッドはネジの耳元で何かを囁いていた。

ネジ「・・・なるほどな。なーんで今まで気付かなかったんだろ、俺」

リキッド「俺も不思議だ。俺達は今まで逆のことをしていたんだな」

ネジは両手を合わせ、「多重影分身の術」と唱えた。
減っていた彼の分身が更に増え、チャイを囲む様に立ち回る。

チャイ「まーだ出んのか。厄介だなぁ」

彼は全身粒子化したまま移動し、分身でない本物のネジの目の前まで来た。
そして再び自身を生成しようとしたとき・・・。
近くにいたネジの分身の大玉螺旋丸が炸裂し、彼の生成は失敗する。
更に彼が再び距離を取り、生成しようとした時、別のネジ分身が攻撃し生成は失敗。
暫くこの連鎖が続いた。

チャイ(おい待て待て・・・これって・・・!)

ネジ(あいつが一定時間しか粒子化出来ないなら粒子化してから一定時間を超えさせればいい。なんで今まで気付かなかったんだろう。俺らが狙うべきは粒子化解除の直後じゃない、直前だったんだ)

リキッド(粒子化直後の僅かな時間を狙うよりずっと楽じゃないか・・・。いや、楽なのは分身が使えるネジがいるおかげか)

チャイ(くそっ! 三分以上空気中にいたら俺の粒子は腐っちまう! 速くなんとかしねぇと・・・!)

とはいえ、彼の周りには既に大玉螺旋丸を片手に乗せたネジの分身が何人もいた。
チャイは分身達から距離の離れた場所に移動しようとするが分身達は容赦なく彼を追い、粒子化解除を阻止する。

チャイ(やべぇ・・・! そうだ!)

粒子状態の彼は分身達から逃げるのを辞め、上空に移動し始めた。

チャイ(空なら行ける・・・!)

彼がそう思い全身を生成しようとした途端、地上から飛んできたミサイルが彼に直撃し、大量の粒子が辺りに散乱する。

ネジ「たーまやー」

リキッド「おい、このミサイルの飛距離だって限られてる。あんまり上空へ行かれるとヤバいんだが」

彼の言ってるそばから粒子の渦は更に上へ移動し始めた。

ネジ「任せろ!」

ネジがそう言うと、彼の分身の内2人が大玉螺旋丸で分身を一人とネジ本人を上空へ飛ばした。
更に飛ばされた分身がネジ本人を吹っ飛ばし、ネジはチャイ粒子とほぼ同じ高度にまで飛ばされた。

ネジ「おらああああああ!!!」

彼の大玉螺旋丸が炸裂し、固まっていたチャイ粒子は一気に分散されてしまう。

チャイ(チッ、この野郎…!)

分散された粒子は再び上昇することはなく、まるで力を失ったかのように地面に向かって落ちていった。
それらが墜落すると同時にネジも頭から落ちそうになるが、その衝撃は分身により抑えられ、無事着陸出来た。

リキッド「…殺ったのか?」

ネジ「…勝った…?」

ネジが安堵の息をつくと同時に彼の全ての分身がその場から消え、残ったのはネジとリキッドの2人だけになった。

ネジ「っしゃ終わったあああああ!!!」

ネジは叫びながらその場に腰を下ろした。
その姿を見てリキッドも微笑する。
その時、彼は目の前にあった粒子が僅かに動いたことに気付いた。

リキッド「危ないネジ!」

ネジ「おわっいてて!!」

ネジの体は何かに撥ね飛ばされ、浜辺を転がった。
彼が顔を上げると、そこにはチャイの刃状態の片腕が腹に刺さったリキッドの姿があった。

ネジ「リキッド!!」

その時ネジは瞬時に理解した。
自分が油断していたばかりに背後の敵に気付かなかった。
そしてそんな自分を庇い、リキッドは致命傷を負った。
つまり、自分のせいで仲間を傷つけてしまったんだと。

ネジ「リキッドォォォォォ!!」

チャイ「はは…まずは一人だ…ハァハァ」

チャイは息を切らしながら悪魔のような笑みを浮かべる。
彼が息を切らしているのは恐らく長時間粒子化していたからだろう。

リキッド「…!」

その時、リキッドは最後の力を振り絞り、両手で肩にかけたカールグスタフM7を素早く取り出しチャイの方へ向けた。

リキッド「死ねぇ!」

不意を突かれたチャイの思考が「粒子化」という文字に追い付く前に、重火砲が唸り声をあげた。
直後、チャイの頭が吹っ飛び浜辺に墜落、そして胴が力を失った様に倒れた。
数秒後彼の頭と体は一度粒子化し、それらは全て更に細かい粒子へ分解されていって完全に消滅した。

チャイ死亡
管理人チーム 計3/5名

ネジ「あ…ああ…」

ネジは足が震えて立つのも困難になり、尻もちついた。
しかし、なんとか四つん這いでリキッドの元に寄り、彼の傷を見た。

ネジ「リリリキッド、ごめん! ほんとごめん! お俺のせいで…! 頼む、死なないでくれ!!」

リキッド「…ああ。多分無理だわ。見ろよ、この血の量」

浜辺の砂は彼の血で赤く染まっていた。
ネジはますます顔を青ざめた。

ネジ「そんな…! 俺だ…俺のせいだ…なんで俺のせいでリキッドが…!」

リキッド「自分を責めるなよ…。助けたのは俺の故意だ…」

ネジの瞳から次々と涙がこぼれ、血の滲んだ浜辺に落ちていく。

リキッド「その代わり…。俺の分まで生きてくれよ。お前は俺の最高のパートナーなんだからよ…」

リキッドはネジの右手を左手で強く握り締めた。
やがて、その手から次第に力が抜けていった。

ネジ「リキッドォォォォォォォォ!!!」


リキッド死亡
計14/56名

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最終更新:2014年01月10日 21:08