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クロス、清涼、いさな…。

清涼「おいおいなんじゃあれ…」

クロス「でけぇ…」

彼らはまだ森の中央から東の浜辺の間を移動中だった。
しかし、そこからでも浜辺にいる巨大な龍の上半身が見えていた。

いさな「あ、あそこに行くんですか?」

いさなは震えた声で巨龍を指しながら言った。

清涼「せや。…怖いか?」

いさな「…はい」

清涼「ほな、行くのやめとく?」

いさな「…いいえ、あそこにお兄ちゃんがいるなら…」

清涼「よー言った。強い子じゃなワレ」

クロス「…つーかよ、なんで俺ら走ってんだ? 変身して飛んできゃいいじゃん」

清涼「」



小銭&東師vs青雲…。

小銭「あーもうあとちょいなんだ! あとちょいだ!」

東師「うおおおおおおおおあと一歩おおおおおお」

2人はまるでPSPにキレてるかのような奇声を上げた。
その時、青雲の巨大な脚が止まり、顔が2人に向けられる。
2人がその場を離れた直後、彼の口から炎のブレスが放たれ、2人のいた場所を焼き付くした。
そしてその反動で青雲の体は若干仰け反る。

小銭「あーもうあと一歩なのによ! なんで踏まねぇんだよあいつ!」

東師「つか此処に誘導して何の意味があんだよ!」

小銭「さっきまでここら一帯の地中に空洞を掘る作業をしてたんだ。つまり、あいつの脚がそこを踏んだ途端、あいつは巨大な落とし穴に嵌まるわけだ」

東師「なるほどな。でも絶対気付かれてんだろそれ。さっきからあいつ意図的に踏んでないようにしか見えねーぞ」

小銭「うーん…じゃあどうすりゃいいんだ!」


清涼「…おい、なんやあれ」

クロス「でかすぎるだろ…」

2人は東の浜辺に到達した途端、敵の巨大な姿に呆気に取られる。

いさな「…! お兄ちゃん??」

いさなの声に反応し、2人は後ろを向いた。

ダル「よぉ、我が妹よ。久しいな」

背後の茂みから現れたのは額から血を流したダル。
彼の姿を見たいさなはすぐさま清涼の背中から降り、彼のそばに寄った。

ダル「どなたか存じませんが妹がお世話になりました」

清涼「わしや、清涼や」

クロス「クロスだよ。ポケモン化してるけど」

ダル「あ、そうなん」

ダルはいさなの肩を掴み、かがんで彼女と目の高さを合わせた。

ダル「悪かったな、そばにいてやれなくて。怖かったか?」

いさな「…ううん、怖くなんか…」

彼女はそう言いながらもダルに飛び掛かるように抱きつく。
誰が見ても彼女は泣いているようにしか見えなかった。

ダル「…ほんと悪かった」


清涼「怖かったって…わしらのことがか?」

クロス「違うだろ」

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最終更新:2014年01月10日 21:12