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結局今日は学校が終わるまで、その話はお互いしなくなった。
興醒めした。
特に鈴木は何の為に楽しみにしていたのかが全く分からなくなる。
気がつくと、空は夕焼けに染まっていた。
あれからデスアンカーの話はしなかったが、別の話でお互い盛り上がった。どこも珍しくない、いつもの光景だった。
校門まで来ると、2人はお互い一瞬だけ立ち止まりお互いの顔を見る。
「じゃあね」
「おう。」
2人の帰り道は真逆だからだ。
明日もいつも通りの日になりそうだ。
そんな事を思いながら鈴木は地面を見つめながら家までの距離を歩く。
(興味がなくなったっちゃなくなったけど、やっぱり気になる部分がいくつかあるな)
いつの間にか、自分で気づいた時には既にあの事について考えていた。
それを気にせず、鈴木は自分の世界に入っていく。
(本当にあれは、デスアンカーと関係ある話だったんだろうか。)
そんな事を考えてると、いつか言った自分の言葉がよみがえって来る。
それは、事件に呆れたああきちに対し、自分が言った言葉だった。
「確かにそーだよな。なんか俺も興味なくなっちったかも。大体安価向けられるだけで人の命なんて弱くないし、画面からナイフが飛んでくるなんてことも有り得ないからあの話自体黒だよな。」
と。
一瞬だがその言葉を思い出すと、鈴木は逆の考えを突く。
(もし仮に、デスアンカーが本当だったら?)
鈴木本人も何度も変なURLを踏んで痛い目に遭った事があった。
(それはつまり、人の命がそれほど弱いって事?)
安価やURL踏んでショックの余り死んでしまう、なんて事が有り得る話になってしまう、というレベルなのではないか。
「ま、んな訳ねぇか!」
ほんの少しの間だったが、恐ろしい事を考えていたもんだ、と文字通りの一瞬体を震わせるとそう呟き、再び帰路を踏んでいく。
興味がなくなったはずの彼に、また別の、新たな疑問が生まれていた。
ああきちの会話での態度はなんだったんだろうと思い返すレベルで。
最終更新:2014年09月25日 18:40