アットウィキロゴ
23ページ目

東師「あーあ…皆行っちまった。俺はこんな鎧つけて入ったら確実に溺れるよな…」

東師は一人で呟き、ため息をついた。
ふと彼は後ろから人が近づいてることに気がつき、振り向く。

東師「どうしたいさなちゃん?」

いさな「いえ…水中で何が起きてるのか分からないんで能力は使えないんですが、大丈夫でしょうか…?」

東師「気にすんな、あいつらなら自力でなんとか出来そうだ。つかさ、いさなちゃんのその能力って何なんだ?
見えない壁張るだけなら個人戦じゃ戦えなくねーか」

いさな「…念じると目に見えない何かで壁を作ったり、小さいものを操れたり…ごめんなさい、自分でも分かんないです」

東師「へぇ」

東師(サイコキネシス…って捉えていいのか? んにしてもこんな幼い子まで戦いに巻き込むとは…あのバ管理人何考えてんだ)

青雲「クオオオオオオオォォォォォォォォォォォォ!!!!!!」

四つん這い状態の青雲が吠えるとその音波は海全域に響き渡り、清涼、クロスはその場に硬直した。
しかし、海竜化した小銭には効いてない様子。

青雲(よし、ここなら俺の方が有利に立ち回れるだろう。
まずは鬱陶しい2匹から潰すか)

青雲はそう思い、背後で硬直している清涼、クロスの方を向いた。
彼らは青雲の口に炎が籠っていることを確認すると、すぐさまその場を離れようとする。
しかし、水中である故その速度は空中より大幅に落ち、まるでオタマジャクシのようだった。
結果、火炎のブレスは二人の内クロスに直撃し、海底まで突き飛ばした。

清涼(危ないのぉ…。無事けえクロス?)

クロス(…なんとか)

二人はテレパシーで会話する。
しかし、そんな暇与えぬかのように青雲は清涼目掛けて右腕を叩きつける。
右腕が清涼に直撃した際爆発が起き、彼は前方に回転しながら吹き飛んだ。

クロス(おいおい、お前こそ大丈夫かよ)

清涼(イッテテテ…。ポケモンやなかったら今頃灰になってたけえのう。つかあのデカブツ急に速くなってへんか?)

クロス(アホォ、俺らが遅くなってんだよ。とにかく海中戦は危険だ、地上に出るぞ)

しかし、二人が地上へ戻るのを青雲が見逃すはずもなかった。
彼は浮力を利用し素早く二本立ち状態へ移行、そしてトロトロと地上へ向かう二人を両手でガッチリ握り締めた。
二人を握った手は勢いよく地面に叩きつけられ、同時に爆発を巻き起こす。

クロス「ぐえっ!」

クロス(や、やべぇ…)

清涼「ぶわっ!」

清涼(こんなん耐えられる訳ねえじゃろ…)

海底に叩きつけられる衝撃と爆発のダメージが度重なり、二匹の生命力は限界まで一気に近付いて行った。

小銭(おいおい、やべぇぞあの二人)

それまで地味に攻撃を重ねていた小銭も危機感を感じ始めた。

青雲(さぁ、フィニッシュだ!)

青雲は二人を海底に叩きつけると腕を持ち上げず、そのまま口に炎を含んだ。

小銭(くそっ! 止まれ!)

小銭は青雲の右肩に向かって一直線に突き進み、背中の棘を思いっきりぶつけた。
すると、青雲の肩にあったコアが壊れる音が響き、彼の腕から翼へ流れていたマグマが止まる。
同時に彼は体制を崩し、両手に握っていた清涼、クロスを手放した。

クロス(…! 今だ!)

清涼(逃げられる!)

二人はすぐさま上へ向かって泳ぎ始め、海から飛び出た。

東師「お、お帰りー」

彼らの視界にはいさなと並んで体育座りをしている東師の姿があった。

東師「ってお前らボロボロじゃん。何があったんだよ」

清涼「はは…コテンパンにされてしもーたのう」

クロス「もう二度と海潜んねーわ…」

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2014年01月10日 21:20