アットウィキロゴ
24ページ目

青雲(チッ、逃がしたか・・・。だが奴らはもはや虫の息、後は・・・)

青雲は背後で泳いでいる小銭を睨みつけた。

青雲(テメーだけだ!)

彼は巨大な尻尾を振り上げ、小銭目掛けて叩きつけるが、それはいとも簡単にかわされる。
小銭はそのまま青雲のコアの無い右腕に接近し、先程の様に背中の棘をぶつけた。
その衝動で彼の体は前のめりになった。

青雲(...! こいつ!)

青雲は超翼、尻尾、腕を振り回し、当てずっぽで小銭に攻撃し始める。
小銭はその乱撃の中で右翼に当たり、海底に叩き落される。

東師「すげー波だな。あいつが暴れてんのか?」

地上にいる東師は海中で起きていることを察する。

小銭がその場を離れようとした時、既に青雲は暴れ回るのを止めていた。
しかし、代わりにブレスの用意をしている。
そのチャージ時間は長く、口に籠っている色も赤から青へ変化し、小銭は以前より強力な攻撃が来ることを察知した。
しかし、行動へ移すのが一歩遅く、青雲のブレスは彼のいる場所へ直撃し、その部分から大きな爆発が起きた。

東師「...! なんだあれは!?」

大量の海水が海上へ押し上げられる光景を見て、東師は目を丸くしていた。

青雲(殺ったか?)

爆発の起きた場所には砂と煙が充満していた。
突如、その中から何かが飛び出し、凄まじいスピードで海上へ飛び上がった。

青雲(チッ、あいつも逃がしたか)


ザッバーン

小銭「ぐへっ」

海中から飛び出た小銭は地上に着地すると同時に人間の姿に戻り、ぐったりした。

東師「なんか爆発があったみたいだが大丈夫か?」

小銭「ああ...なんとかな」

彼がそう言い終えた時、突如海上の方で何かが吠えた。
気が付くといつの間にか青雲が顔を翼を出しており、咆哮しながら噴火している様子だったが、どちらもいさなの防壁でしっかり守られている。
と、思いきや、東師の頭上に降り注いで来た火山弾の一つが見えない壁を壊す様な音を立てた。
そのままその火山弾は東師に直撃寸前まで距離を縮めるが、彼は間一髪かわす。

東師「っぶねぇ...」

いさな「す、すみません!」

地面に尻もちをついている彼女は彼女の近くに投下してきそうな火山弾を防ごうとするが、それも簡単に貫通されてしまう。
しかし、頭を手で抱え込んでいる彼女の上に突如、巨大な影が覆い被さり、火山弾を弾き返した。

小銭「大丈夫か?」

いさなの前に立っていたのは角竜から人間の姿に戻った小銭だった。

小銭「どうしたんだ? ガード出来なくなったのか?」

いなさ「...はい」

小銭「やっぱ反動があるのかな...。とにかくもう無理しなくて良い、防げるものだけ防いで無理なもんはスルーして構わない」

いさな「...はい、すみません...」

咆哮が止むと同時に青雲は東師達の方に歩き、暫くして岸に着くと浜辺に上がってきた。

東師「再び地上戦か・・・。おい、お前ら、戦えるか?」

クロス「...あ、あぁ、多分」

東師「無理しなくて良いぞ」

青雲(あの二匹も幼女も疲労...。こりゃ勝ったな)

青雲はそう思いながら上半身を前に倒し、四つん這い状態へ移行した。

東師「チッ、また四つん這いか。あれ攻撃範囲が広いんだよな」

などと言っている間に青雲は東師へ狙いを定めていた。
彼に移動させる暇などなく、青雲の左腕が覆い被さる様に襲い掛かった。
掌が彼に激突すると同時にその部分は爆発を起こし、辺りに噴煙が舞う。

小銭「ちょ、東師!」

小銭は慌てて叫ぶが、噴煙が晴れた所に立っていた東師の体は無傷だった。
その後、何かに罅が入る様な音とそれが砕け散る様な音が並んで響いた。

東師「危なかった...」

東師はそう呟き、青雲の掌に刺さった乖離剣エアを引き抜いた。
同時に青雲の腕を流れていた溶岩が消える。
先程砕け散ったのは左腕のコアのようだ。

しかし、青雲は怯む様子も見せず、口に炎を含みブレスの準備に移っていた。

東師(ちょっ! こいつほんとに攻撃効いてんのか?)

東師はなんとか青雲の腹の下に向かって走り込んで直撃から免れるが、衝撃波により吹っ飛ばされる。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2014年01月10日 21:21