30ページ目
星屑「あー、やべー道に迷った。山の方に向かって歩いてた筈なのになんでさっきより遠ざかってるんだ? やっぱ浜辺に沿って歩いてった方が無難だったかなー」
森の中をさ迷う星屑。
彼は日当たりの良い場所で腰を降ろし、汗をぬぐった。
星屑「早く終わんねーかなー、このゲーム。つか俺なんかいなくてもあいつらで終わらせてくれるよな、どーせ。適当に隠れて終わるまで待とうかな」
???「終わらせてあげよっか?」
何処からともなく聞こえる声に星屑は驚きを隠せなかった。
彼が辺りを警戒するように見渡すと、近くの木が綺麗に斜めに斬れ、奥から女がゆっくりと歩いてきた。
あありん「…あんたの人生」
星屑「ゲッ、やべ…」
星屑は弾けるようにその場を蹴り森の中に逃げ込んだ。
あありん「あんた確かさっきもそうやって逃げたわよね。でも今度は逃がさないから」
あありんは舌なめずりすると千本の刃を星屑が向かった方向に飛ばし、次々と木々を斬り倒す。
星屑「ギャアアアアア!!」
森を全力で走る星屑。
しかし、背後から迫る千本桜のスピードには敵わない。
彼の首元に向けて刃の一つが急接近してきた――――
その瞬間、星屑の背後に何者かが現れ刃を片手で掴んだ。
そして額から生えた二本の角の間から赤い閃光を放ち、背後の三本桜を薙ぎ払った。
星屑「」ビクンビクン
星屑が震えながら背後を向くと、そこには身長の高い怪物が後ろを向いて聳え立っていた。
星屑「どなたか存じませんがありg」グサッ
星屑が礼を言おうとした途端、彼の顔の真横に日本刀らしきものが飛んでくる。
ガタガタと動揺し震える彼をそっちのけに怪物は日本刀を抜き、再び後ろを向いた。
その方向に立っているのはあありん。
あありん「? 何こいつ...」
???「サンジゲンジョ...」
星屑「は?」
???「サンジゲンジョ...!!」ヒュン
あありん「きゃっ!」ピシャッ
怪物は目にも止まらぬ速さであありんに攻撃を仕掛けるが、彼女は刀でギリギリ防ぎ直撃から免れる。
星屑「こいつ...直江?」
最終更新:2014年01月10日 21:30