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「おらぁぁぁぁ!!」

 ハムちゃんずハウスの入り口を爆弾で破壊し、革命軍のメンバーが侵入していく。
 突然の奇襲に隙を突かれた一般兵ハム達は状況を把握する前に木村の弾丸によって殺されていく。

 木村太一。革命軍の参謀であり特攻隊長。
 奇襲決行の日を今日に決めたのは彼だ。
 木村はその有り余る頭脳をフル回転させ、
 一年の内でハムちゃんずハウスの警備が最も薄くなる日を算出したのである。

 そしてその運動神経。それは動物であるハムスターにも匹敵する。

 素早い動きと、正確無比な射撃。
 ハムちゃんずハウスへの侵入は木村の働きがあり大成功となった。
 メンバーの全員が死ぬことなくハウス内へ入り込む。

「よし、全員無事だな。だが気を抜くな……戦いはこれからだ!」
「――――いや、これまでだ」「だね」

 !?

 メンバーの全員が声の方を向く。
 そこに立っていたのはハムちゃんずが二匹、トラハムくんとトラハムちゃん。
 異なる力の流れを組み合わせてくる双龍のコンビ。

最終更新:2014年11月03日 23:14