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 森を出てしばらく進んだところで奇妙な荷馬車の一団と出会った。
 どうやらサーカス団のようだが……帝国が侵攻を進める中でサーカスなんてやっていられるのか?

「おい」

 とサーカス団に声をかけた直後、馬車の中から不気味な笑い声が響き渡った。
 うげぇ……ケフカの笑い声にそっくりだ。っと、そんなことを気にしていてはダメだ。
 とか考えていたら馬車の中から夢に出てきそうなおかしな男が姿を現したのだった。

「ノルシュテイン・ベッケラーの実験小屋へようこそ。まだテントすら張っていないけどね」

 宙に浮いた道化師の頭と2つの手だ。意味が分からない。

 まあサーカスの連中のやることだ。何か仕掛けがあるんだろう。
 その仕掛けをここで披露する意味は分からないが……。
 ウェッジは驚いて腰を抜かしているようだから俺が用件を話す。

「ここはどこだ? 炭鉱都市ナルシェはどっちの方向にある?」
「? ここはガルディア王国だよ。ナルシェなんてところは聞いたことないね」

 馬鹿な。ナルシェは中立都市としても有名な場所だし、
 なにより幻獣が見つかったことで世界中で話題になっていたはず。
 それにガルディア王国なんて国は聞いたことがない。
 まさかからかわれているのか?

 ……いや、このベッケラーという奴が嘘を言っているようにも見えない。
 というかこいつの顔、ケフカに似ててムカつくな……。

最終更新:2014年11月11日 20:33