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 ヤクラはそこまで素早くないし、体当たりも直線的な動きだから
 気をつけてさえいればどうということはない。ウェッジはマヌケだっただけなのだ。
 問題は奴が時折使ってくる技だ。

「ヤクラシェ~イク!」

 掛け声と同時にヤクラが飛び跳ねる。
 どうやら奴は見た目以上に重い身体を持っているらしく、
 飛び跳ねるだけで部屋全体に地震が起こってしまうのだ。

「ぐっ!」
「スキあり~!」

 と、よろめいてしまうとそこへ向かって体当たりが繰り出される。

「危ないっ!」

 ヤクラの攻撃が当たる!といった瞬間でルッカが銃を撃ち、ヤクラの攻撃を止める。
 危なかった……。あのまま攻撃を受けていたらウェッジのようになるところだった。

「クソ! 帝国兵を舐めるなよ!」

 仕返しといわんばかりにヤクラへミスリルソードをぶち当てる。
 ……が、大したダメージは与えられない。なんつー硬い皮膚だ。
 このままじゃ埒が明かないぞ!?

「ビックス! 奴にスキを出させるんだ! そこを俺とクロノで叩く!」

 カエルが戦いながら指示を出す。
 スキを出させろったってどうすれば……。俺はこれといった技も持ってないし。
 うーむ、あ、そうだ!

「デロデロ~っ! ってうわっ! なんだこの煙は!?」

 いざという時のためにとっておいた煙玉!
 本当は逃走時に使うアイテムだけど気にしない。
 って、これじゃいくらスキを作っても見えないな……。

最終更新:2014年11月11日 21:26