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「いいや、十分だ」
左右にいるカエルとクロノが同時に剣を構える。
あいつら、何をするつもりだ? とりあえず俺も剣を構えてみる。
「いいか、煙が晴れたその一瞬だ。やれるな?」
カエルの言葉にクロノはこくりと頷く。
こんな時にまで無口を貫くのか。感心すらわいてくる。
「いくぞ、3――――」
「げほっ、がはっ! お前らもう許さんぞ……!」
うっすらとヤクラの姿が現れ始める。
「2――――」
「とっておきのスピンニードルをくらえ~っ!」
「1――――」
ヤクラの方も戦いを終わらせるつもりらしい。
ここで決めなければ……負ける!
「――――0!!」
掛け声と同時にクロノとカエルの2人が前へ飛び出す。
そしてそのまま交差させるようにヤクラの身体を切り裂いた!
即興でこんな連携がとれるとは、ええい俺も負けてられない。
「デロデロ~~~っ!!」
既に瀕死のヤクラにダメ押しの一撃。俺の攻撃が当たる。
正直やる意味はなかったと思うが……まあいいだろう。うん。
左右と前方からの交差斬り。名づけて*斬りだ。(こうもんぎりと読む)
「ふう……やりましたね!」
とっくに目を覚ましてたらしいウェッジがここぞとばかりに前へ出る。
まさかこいつ本気で勝ったつもりでいるのか。何もしてないのに。
「やはり、来てくれたのですね。ありがとう、カエル……」
「王が心配しておいでです。城に戻りましょう」
リーネ王女とカエルの関係が気になるが……考えないでおこう。
まさか王女にそんな趣味があったとは。
「助かったぜ。クロノ、ルッカ、ビックス」
「あれ、僕は?」
お前はなにもしてないだろが、ウェッジ。
最終更新:2014年11月11日 21:27