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 そこは明らかに異質な空間だった。
 まるで帝国の路地のような場所なのだが、街路を囲む柵の向こうはまるで異空間のようになっている。
 何かに表すならそう……まるで時の流れの中に浮いているかのような。そんな場所。

「ビックス殿、自分が思うにここはリーネ広場ではない気が……」
「分かってるわそんなこと!」

 とりあえず進んでみると、一本の外灯が立っているのが見えた。
 その下で帽子を被った老人が立ったまま鼻ちょうちんを膨らませている。

 ウェッジに起こすように命令すると、
 声をかければいいだけの話なのに、こともあろうにあいつ鼻ちょうちんを指でつついて割りやがった。
 こんな場所で居眠りする胆の据わってそうな爺さんも目を丸くしている。

「おい、ここはどこなんだ?」
「ここは、『時の最果て』……。
 時間のまよい子が、行き着く所さ。お前さん達、どっから来なすった?」

 えーと、どこからと言われても。

「炭鉱都市ナルシェから異世界のガルディア王国へ。
 その後400年前のガルディアへ行ってそこからここへやってきた」
「お、おう……」

 自分で聞いといて引くなよ。

最終更新:2014年11月11日 21:34