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だが呪文を唱えながらにも関わらず、魔王の動きは機敏で
中々攻撃を当てることが出来ない。
くそ、剣での攻撃はダメか。ならば魔導はどうだ。
今ならもう防御は解かれているから炎も氷も効くはず。
ファイアビームを放つ。外れるも、魔王の動きは止まる。
そこへカエルがジャンプ斬りを叩き込んだ。
「終わりだーーーッ!!」
「いや……終わるのは貴様らの方だ」
カエルの攻撃が直撃すると同時に、魔王の詠唱が終わったらしい。
「ぐ……やってくれたな。しかしこれで貴様らはもう終わりだ」
カエルによって負わされた傷を抑えながら魔王が笑みを浮かべる。
なんてことだ。確か最大の術とか言ってたな。
さっき俺に向かって撃ってきたよく分からない魔法ですらあの威力だ。
これは、覚悟しないといけないかも知れない……。
「ダークマターよ! 全てを闇に還せ!!」
空間にあのゲートのような、三角形のねじれが生じる。
だがそのねじれの先にあったのは果てしない闇そのもの。限りなく純粋な闇だ。
「う、うおおおおおおおッ!!」
「ビックス殿おおおおおおッ!!」
闇に飲み込まれようとしているのか、
闇が俺達を飲み込もうとしているのか。それすらも分からない!
分かるのはこの攻撃がとにかくヤバいということだけだ。
なんか部屋全体も揺れてるような気がする。
出来ることは最早耐えるだけ。
俺は直前に気を失ったウェッジを支えながらヒールフォースで体力を回復する。
カエルはカエルでなにかよく分からない技で回復しているようだ。……舌?
最終更新:2014年11月11日 22:30