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 アザーラが何かしていたのか、それとも主が倒されて焦ったのか
 ブラックティラノの防御が解かれる。攻撃が通じるようになったみたいだ。

「よーし! じゃあ……バイオ!」

 魔力が足りなかったらしく何も起こらなかった。

「いくぞエイラ!」
「分かった!」

 サンダービームを撃ち出す、続いてエイラがブラックティラノの顔面に飛び掛る。
 ここの足場は狭くティラノは身動きが取れない。
 吐き出してくる火炎もそこまで脅威ではない。

 つまりあいつはただの見せ掛け。最初は驚いたが大したことのない相手だ。

「あと一押しだ! このまま…………」

 !?

『ギャオオオオオオオオオオオオッ!!』

 城全体どころか世界全体を揺るがしかねない叫びが上がる。
 お前はラヴォスか!

 っと、ふざけてる場合じゃない。今ので耳が完全にやられてしまった。
 それに本能が危険を察知しているのか上手く動くことも出来ない。
 だというのにエイラは今もなおブラックティラノに攻撃を続けていた。

 そんなエイラを飲み込もうというのか、ティラノがゆっくりとその口を開き
 そして身体を傾けていく。

 エイラはティラノがなにをしようとしているかさえも気付かず、攻撃を続けている。
 恐らく耳が聞こえなくなっていることすら気がついていないのだろう。

「――――――ッ!!」

 必死で叫ぶ。しかし自分の声すら自分で認識することが出来ない。
 エイラが気付くはずもないのだ。
 そのまま、

「!?」

 ブラックティラノの口の中へエイラが滑り落ちてしまう。
 なんてことだ……! エイラが食われてしまった!

最終更新:2014年11月13日 21:21