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「あ、ああ…………!」
今更聞こえるようになったところでもう遅い。
エイラは死んでしまった。俺が油断していたせいだ。
「そ、そんな……! エイラさんが……エイラさんが……!」
いつもはおちゃらけてるウェッジも茫然自失としている。
帝国軍にいた時は誰がいつ死んでもおかしくはなかった。
あの世界では帝国が全ての国に対して攻撃を行っていて、
毎日が戦争状態のようなものだったのだ。殺し殺されは珍しくもない。
だがこの世界に来てからは違うんじゃないかとも思い始めていた。
色んな敵と色んな戦いをしてきたが、今までただ1人の死人さえ出ていなかった。
帝国で戦争を繰り広げていた時はいつも暗い気持ちで戦いに臨んでいた。
だが今は違う。違ったはずだった……。
「俺が……俺がしっかりしていなかったせいで! うおおーッ!!」
エイラの仇! とブラックティラノに向かっていた直後、
ぽんっ!とティラノの片目が飛び出した。
文字通り、飛び出した。目玉はコロコロ転がって城の外へと落っこちる。
…………は?
「ふう! 苦しかった!」
空いたティラノの目の中からエイラが這い出てくる。
え? 喰われた後、ティラノの体内を這いずり回って目から出てきたってこと?
そ、そんなめちゃくちゃな……!
「とりゃっ!」
エイラが床へ下りて、軽くティラノを蹴飛ばすと
なんともあっけなくティラノは傾いていき、そのまま下へと落ちていってしまう。
エイラに脳とかも蹴っ飛ばされたのかな……。うげー。
「ビックス! エイラ、やった!」
喜んでエイラが駆け寄ってくる。
う! うげげ! 女の子から漂ってはいけない臭いがする!
最終更新:2014年11月13日 21:22