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「うう……。天は、お前達サル共をえらんだというのか……」
アザーラの声だ。あいつ生きていたのか。
だがもう動けない様子。エイラがアザーラへ歩み寄る。
「クッ、サル共よ聞け。そして伝えよ。我等が恐竜人は、運命に戦いを挑み誇り高く滅びたと……!」
「分かった……」
敵同士ではあったがどちらも生き方は同じだったのかも知れない。
エイラはまるで死にかけた友を看取っているかのような悲しい表情を見せていた。
「始めに、炎を纏った大岩が降ってくる……」
「!?」
突如、地鳴りのような大きな音が空から聞こえてきた。
空を見上げると、さっきまで遠くに見えていたはずの赤い星が近づいてきているじゃないか。
まさか、隕石……?
「灼熱の火球は、万物を焼き尽くす。
焼き尽くされた大地はやがて冷え始め、全てが凍りつく長く厳しい時代が来る……」
死に掛けているにも関わらず、アザーラは含んで笑う。
「フフ、我等が時代のまく引きにふさわしいではないか……。フハハハ…………!」
「ラヴォス……」
!?
「エイラ! いま、ラヴォスって!」
「エイラ達の言葉。ラ、火の事。ヴォス、大きい事……」
なんてことだ。ラヴォスは魔王が生み出したわけでも
太古の地底で生まれたわけでもなかった。
宇宙からこの世界に降って来ていたのだ!
それならもう原因の探しようがない。
ラヴォスがこの世界にやってくるとは避けられない事実だったのだ。
「エイラーッ!」
「キーノ!」
途方に暮れている間もない。
俺達はキーノという青年が乗ってきた空飛ぶ恐竜に乗り
崩れ落ちていくアザーラ城から脱出することにした。
最終更新:2014年11月13日 21:22