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威嚇とばかりにドラゴン戦車が作り物の口から火炎を吐き出す。
ふん! そんなもの。
ブラックティラノに比べれば子供騙しだ。「バニシュ!」
お返しにサンダービームを撃ってやる。
ここは足場の狭い橋の上。それにドラゴン戦車は元々機動力が低いようだ。
つまり攻撃は当て放題。デカい的を相手にしているようなものだ。
というかどさくさに紛れてウェッジがどこかに消えたんだが。
「やりマスネ、ビックス! デハ、ワタシも!」
ドラゴン戦車から離れた位置で振りかぶったと思うと、
ロボが思いっきり何もない場所に拳を突き出す。
するとロボの拳がミサイルのように発射され、ドラゴン戦車の顔を殴りつけた。
なるほど。魔導アーマーにはなかった発想だ。すばらしい。
もう既にドラゴン戦車の頭部と胴体はボロボロになっている。
これ、わざわざ壊しに来なくても大したことなかったな……。
「ナニかしてくるみたいデス!!」
ドラゴン戦車の車輪が不自然に回転し始めていた。
どうやらパワーを溜めていたらしい。あまり攻撃を繰り出さなかったのはこのためか。
だが所詮、オモチャのような性能だ。どんな技が繰り出されようと……。
「!? 速…………っ!!」
一瞬。息を吸う間に間合いが詰められる。
ドラゴン戦車の機動力が低いなどと決め付けてしまったが間違いだった。
こいつ、直線状の動きだけはべらぼうに速い!!
「がはっ…………!」
「グワッ!!」
単なる体当たりだが、凄まじい速度が加わればその威力は絶大となる。
一気に形勢逆転され、俺とロボは吹っ飛ばされて仰向けに倒れてしまった。
くそ……ここまでか。
最終更新:2014年11月13日 22:02