アットウィキロゴ
74ページ目

 というわけで俺達はベッケラーの実験小屋へと戻ってきていた。

「みんな戦ってるのに何も出来ないなんて悔しいですね……」

 お前は元々大したこと……いや、意外と活躍してたか。
 確かにウェッジの言うとおりだ。不甲斐ない自分が情けないし、悔しく思う。

「なんだかしょぼくれてるようだね」

 ベッケラーか。今はそっとしておいてくれ。

「何があったのか知らないけどさ、散歩でもして気を紛らわせたらどうだい?
 折角の千年祭だ。楽しまなきゃ損だよ」

 そうは言ってもなぁ……。

「ビックス殿、例のテレポッドの広場に行ってみましょうよ。
 なにかの拍子にまたゲートが開くかも知れませんし」

 ああ、そういえばそんなものもあったな。テレポッドか。
 思えばあの装置からこの冒険が始まったんだったな。
 いや、違うか。俺達の場合は氷漬けの幻獣からだ。

 ウェッジと並んでテレポッドの階段部分に腰掛ける。

「お、ここからちょうど黒の夢が見えますね」

 顔を上げてみると確かに見える。
 今頃あの中でカエル達が戦っているのだろう。
 というか、なんか黒の夢の高度が少し上がっていないか?
 さっき見た時はもう少し低い位置に浮いていた気がする。

最終更新:2014年11月13日 22:18