アットウィキロゴ
76ページ目

「とりあえずまたテレポッドを暴走させるわよ! そうすればゲートが開くはず!」

 そんな回りくどいことしなくてもゲートホルダーで……
 って、ホルダーはクロノ達が持っているのか。仕方ない。

「スイッチオン!」
「エネルギー充填開始!!」

 テレポッドが起動し、タンクにエネルギーが蓄えられていく。
 あの時と同じだ。

「ウェッジ! もっと出力を上げて!」
「あいさ!」
「ビックスも!」
「あいさ!」

 テレポッドからバチバチと電流がほとばしり始める。
 あの時とおな……じではない!?

「!? 出力が強すぎる!? こんなに強くはならないはずなのに!」

 慌てて全員がレバーから手を離すが、テレポッドの暴走は止まらない。
 勢いはどんどん増していく。まさか、ゲートが暴走しているからか?

「あっ、ゲートが……2つ!?」

 左と右のテレポッド、両方にゲートが出現する。
 もう一体なにがなにやら分からない。どっちに入ればいいんだ?

「左のゲートよ! 左から時の最果てへ行ける!」

 ルッカが左のテレポッドへ駆け寄っていく。
 確かに中世に行った時も左からだった。
 だが……。

「ビックス殿…………」
「お前も同じことを考えているみたいだな、ウェッジ」

 何故だか右のゲートへ入らなければならないような気がした。

「ビックス!? ウェッジ!? どこへ行くつもり!?」
「大丈夫だ。後から必ず助けに行く!」
「先に行ってて下さい! ルッカ殿!」

 ルッカの静止を振り切ってゲートへ飛び込む。
 暴走しているせいか、今までとは転送の感覚も大きく違っていた。

 上下左右。落ちているのか上がっているのか。
 進んでいるのか戻っているのか。奇妙な浮遊感がしばらく続く。

 そうして出た先は、何もない空間だった。

最終更新:2014年11月13日 22:20