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ガサッ

直江「そこだ!」

直江は反射的に物音がした方向を向き、月牙を飛ばした。
しかし、彼がその目で見たのは人間ではなく一枚の白い布が真っ二つに斬れる光景。
彼が咄嗟に背後を向くと、刀を此方に向けた神チーが勝った様な笑みを浮かべていた。

直江「んぐっ!!」

直江もクロスの様に腸に刀を刺され、その場に倒れる。

神チー「ヘヘッ。安らかに眠れ、直江」

神チーが最後の一太刀を浴びせようとした瞬間、彼の目の前に見えない壁が出来、その刀を弾いた。

神チー「チッ....! またあいつか」

神チーは一度全員から離れた位置に移動し、態勢を立て直した。

直江「......クッ......三次元幼女ごときに助けられるとはな......しかし......この傷は深い......!」

直江は傷を抑えながら立ち上がるが、その体はよろめいていた。

神チー(透明マントは斬られちまったか......が、俺の一番警戒していた直江が負傷した。そろそろフィニッシュに持って行っても大丈夫かな)

神チーが次に取り出したのは飴玉らしき玉がたくさん入ったフラスコ。

ぱしろ「なんだあれは.......?」

星屑「また嫌な予感がするぜ......」

神チー「フフッ.....俺がこの薬を飲むと言うことはお前らに留めを刺す決心がついたことを意味する」

皆「!?」

神チー「これは人の性格を反転させる薬。普段冷静沈着な俺が飲めば暴走し、お前らを惜しみなく殺すだろう」

神チー(唯一気掛かりだったのは直江.....。あありん戦で発動してたあの姿......あれには必ず勝てるという保証がなかった。
しかし、今奴は負傷している。どういう条件であの姿になるのかは分からんが、どちらにせよあの傷で激しく動くのは自殺行為だろう)

神チー「それじゃ......終わらせようか。さらばだ、皆」

神チーはフラスコの中の飴玉を全て口の中に放り込み、一気に飲み込んだ。

神チー「......」

暫くその場に沈黙が流れる。

ぱしろ「暴走するのか.....?」

彼が言葉を終えた途端、神チーの姿がその場から消えた。

ぱしろ「....?」

星屑「うわっ!!」

ぱしろが反射的に声の方を振り向くと、星屑が肩から血を流していた。

いさな「きゃっ!!」

次にいさなが小柄な体を蹴られた様に後方へ吹っ飛ぶ。

ネジ「何だ!? 何が起こっ...うっ!」

ネジも先程の直江と同じ様に背中を斜めに斬られ、血を吹きだしていた。

直江「馬鹿な.....! 速すぎて見えない.....!! .....んぐっ!」

直江は先程傷を負った場所を思いっきり蹴られ、再び倒れ込んでしまう。

直江(マズい.....このままじゃ皆死んでしまう。虚化.......いや駄目だ、間に合わない。完全虚化したら皆に手を出してしまうかもしれないし、そもそも自由に発動することが出来ない。残された手は.....!)

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最終更新:2014年01月10日 22:06