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 家に帰り、ベッドに横になり、少し考えてみる。
 『罪を償わない輩には、罰が舞い降りる』か。罪を犯したことに対する罰が、部室荒らしだと考えるのが普通だよなぁ。
 部室を使っているのは俺と佐伯くらいだ。部員がその二人しかいないのだから。それに巣山先生は全く部室に顔を出さないし。

 やはり、いくら考えても罪など思い当らなかった。俺も佐伯もそんなことはしない。部室で将棋をするくらいだ。『あれ』を拾ったのも偶然だ。
 俺も佐伯も罪を犯してはいない……。俺も、佐伯も……。
 この3年間を振り返ってみたが、やはり罪を犯した記憶がない。(それほどに綺麗で潔白した生活だった)
 将棋部を立ち上げてから、今日まで……。

 そこで、一つ、思い当ることがあった。
 2年前。ちょうどこの季節のことだっただろうか。
 将棋部を立ち上げたあの日。

 「佐伯、ほら、これ見ろ。創部条件は顧問一人と部員3人だ」
「……。本当か?どうする?」
「どうするもこうするも……今日の放課後が創部の〆切だ」
「入部希望者を募るしかないな」

 そんな流れで、入部希望者を集めたことがあった。そのとき、誰が入部したのかは全く思い出せないが、今現在将棋部があるのだから、そのとき入部した人がいたはずだ。
 そいつが罪を犯した可能性も0ではないはず。

 「…………なんて、そんなわけないよな」
第一、そいつはきっと創部以来部室に顔を出していない。確か、名前だけ書いてくれってことでお願いしたんだと思う。
 一応明日佐伯に確認はしてみよう。それより、佐伯が現状を知ったらなんて言うかな。きっと、そりゃぁ驚くだろうな。

最終更新:2014年11月14日 22:44