4ページ目
家に帰り、ベッドに横になり、少し考えてみる。
『罪を償わない輩には、罰が舞い降りる』か。罪を犯したことに対する罰が、部室荒らしだと考えるのが普通だよなぁ。
部室を使っているのは俺と佐伯くらいだ。部員がその二人しかいないのだから。それに巣山先生は全く部室に顔を出さないし。
やはり、いくら考えても罪など思い当らなかった。俺も佐伯もそんなことはしない。部室で将棋をするくらいだ。『あれ』を拾ったのも偶然だ。
俺も佐伯も罪を犯してはいない……。俺も、佐伯も……。
この3年間を振り返ってみたが、やはり罪を犯した記憶がない。(それほどに綺麗で潔白した生活だった)
将棋部を立ち上げてから、今日まで……。
そこで、一つ、思い当ることがあった。
2年前。ちょうどこの季節のことだっただろうか。
将棋部を立ち上げたあの日。
「佐伯、ほら、これ見ろ。創部条件は顧問一人と部員3人だ」
「……。本当か?どうする?」
「どうするもこうするも……今日の放課後が創部の〆切だ」
「入部希望者を募るしかないな」
そんな流れで、入部希望者を集めたことがあった。そのとき、誰が入部したのかは全く思い出せないが、今現在将棋部があるのだから、そのとき入部した人がいたはずだ。
そいつが罪を犯した可能性も0ではないはず。
「…………なんて、そんなわけないよな」
第一、そいつはきっと創部以来部室に顔を出していない。確か、名前だけ書いてくれってことでお願いしたんだと思う。
一応明日佐伯に確認はしてみよう。それより、佐伯が現状を知ったらなんて言うかな。きっと、そりゃぁ驚くだろうな。
最終更新:2014年11月14日 22:44