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「なるほどな」
次の日の昼休み、中庭のベンチに座って昨日のことと俺の推測について佐伯にすべて話した。『あれ』がなくなっていたことも。
「どう思う?犯人は誰だと思う?」
「さぁ。だが、やっぱり将棋部、あるいは将棋部員に関係するとは思うな」
「だよなぁ。……で、さ。さっき話した、もう一人の部員だけど、お前は覚えてる?」
「覚えてるよ。当たり前だろ。恩人じゃん」
恩人のことを覚えているのは当たり前らしい。そういうものなのか。俺は辛うじて将棋部の顧問が巣山先生ということを覚えているのだが。
「堀さん。堀葵だよ。あの背の高くて、目つきが悪くて、ちょっと恐い系の女子生徒」
全くピンと来ない。ダメだ、記憶力が……。まだ20前なのに……。
「てか、お前同じクラスだろうが」
え?マジ?
「そうなの?」
とりあえず、放課後彼女に話を聞くことにしよう。
最終更新:2014年11月14日 22:46