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 巣山先生の学校での様子は、それはそれは普通だった。
 交代で様子を見ていたが、不自然な点はなし。そして、放課後、巣山先生は電車で通っているため、駅へ向かっていった。
 自転車通学の佐伯は帰ろうとしたが、引っ張ってきた。逃がしてたまるものか。
 「あれ?駅ってこっちだっけか?」
佐伯が言う。
「……こっちからでも行けないことはないけど、でもやっぱり相当な遠回りだと思う」
と、堀さん。
 「怪しい…………。」

 どんどん人気のない方へと向かっている。もう俺も知らない道だ。
 しばらくして、堀さんが呟いた。

 「私たち、尾行されてる。後ろからずっと誰かが着いてきてる」
巣山の仲間……。そう考えるのが普通なのかもしれない。また、冷や汗をかいた。

 「打ち合わせ通り、危なくなったらすぐに逃げよう。相手は銃を使う可能性もある。いいな?」
俺は二人に確認をとる。そして、路地を、曲がった矢先。銃撃音を聞いた気がした。



 耳が、聞こえなくなる。

 視界が、赤くなる。

 嫌な香りが、鼻を刺激する。



 あの不気味な、作られた笑顔を見せる巣山先生が、拳銃をこちらに向けていた。
 俺はできる限り早く、路地を引き返す。堀さんと佐伯はどうなったかなんて分かりもしない。とにかく、離れなければならない。溢れ出る殺気からとにかく離れたかった。

最終更新:2014年11月14日 22:53