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何がなんだかも分からず、とにかく走った。隣に誰かがいる。顔を見ている暇なんてない。そんな暇があればもっと早く走る。
どれくらい走っただろう、もうすっかり人通りの多い道にいた。後ろを振り返るが、もうそこに巣山先生はいなかった。
そこにいたのは、堀さんだった。
「堀さん、怪我は?……にしても、まさかいきなり発砲なんて」
「……私は怪我はない」
一安心だ。が、気づく。佐伯は?
「ね、ほ、堀さん……」
「話は後!!追ってきてる!走って!」
バっと振り向くと、確かに巣山先生が走り寄ってきていた。
無我夢中で走った。
走って走って、走るうちに、声を聴いた。
「こっちだ」
俺たちはなんの迷いもなく、その声に導かれていった。
気づいたら、薄暗い部屋にいた。
「ちょっと、待っててくれよ。外に出たらだめだからな」
暗い中で顔も見えない彼は、そう言って外に出た。何がなんだか全く分からない。
数分間、何もせず、考えをまとめることもできず、時間だけが過ぎていった。
「待たせたね」
と、先ほどの男が帰ってきた。
何がなんだか分からない俺たちに、そいつは言った。
「危うくミッションを失敗するところだったよ」
最終更新:2014年11月14日 22:53