アットウィキロゴ
15ページ目

 目を覚ます。体は動く。俺はまず寝転がった体制のまま置かれている現状を察知した。
 白い部屋、窓があり、そこから見えるのは白い壁。ドアが一つ。蛍光灯についても白い光を放っている。およそ六畳くらいの部屋だろうか。ベッド以外には何もなかった。誰もいなかった。
 どこであるかは分からないが、記憶はある。桐谷のことはしっかり覚えているし、魔女だか陰陽師だかの話もしっかり頭に残っている。そして、注射器を首に刺されたこともだ。数分前のできごとのように感じる。
 俺は状況をできる限り整理してから起き上がってみる。自分の体にも異変はなさそうだ。
 さて、ここはどこだろうか。ようやくその疑問にたどり着いた。

 俺はいつの間にか学校の制服ではなく、白い病衣を着ていた。まるで、病人のような。とすると、ここは病院か?
 「あーあー」
声を発してみるが、やはりしっかりしている。自分で気が付くことのできる異常はなし。
 窓からは隣の建物の壁しか見えないし、やはり次に調べるのは扉だろうか。
 ドアノブに手をかけようとした、瞬間。一気にドアは開かれた。そこにいたのは━━━━だった。

最終更新:2014年11月14日 23:02