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 朝日が差し込んで目が覚める。
 そういえば、昨日からずっと制服を着ている。着替えたいが、着替えもない。シャワーくらい浴びたいものだ。というか、昨日から何も食べていない。お腹が空いている。朝食くらいは出るといいのだけれど。

 そんなことを思っていると、ふすまが静かに開き、昨日のメイドさんが現れた。
 「おはようございます、堀様。着替えもお持ちしました。また、隣の建物にシャワーとお風呂を準備しておりますので、朝食の前にご利用ください」
 メイドだ。こちらのことをすべて把握しているかのような振る舞いだった。洗練されたメイドだった。
 シャワーを浴び、用意されていた着物に袖を通す(サイズはもちろんぴったりだ)。部屋に戻るときにいい香おりがした。廊下を歩いていると、木々に囲まれた空間にいい香りが立ち込めていて、心地よい。静の空間でもある。
 部屋に戻って一息ついたところで再びあのメイドが現れ、二十畳ほどの和室へ案内された。

 「さて、そろったようだ。まずは朝食をとろうか。ややこしい話は食後にしようじゃないか」
一番奥の男がニッコリと笑ってそう言った。
 畳の上に置かれた長机で私と桐谷を含めた、この山にいるすべての人で食事をとることになった。メイドさんも一緒に食事をとるらしい。
 ちなみに、もう一人のメイドさんも先ほどのメイドさんに負けず劣らずの美人であるが、やや身長が低く、ショートカットである。
 どうやら私の対角線上にいるのが次期当主、土御門総悟らしい。高校生だろう。そんな気がする。そういえば、今日は学校は行かないのだろうか。
 私は着馴れない和服にイライラしながらおいしい食事を味わった。

最終更新:2014年11月14日 23:06