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 案内された屋敷の中は思ったよりも現代的であった。電化製品ももちろんあるし、大きなテレビもあるし。快適だろうなぁと思う。
 ほかの家庭と違う点をあげるのであれば、スケールの大きさだろうか。
 そして、屋敷の裏にある道場、稽古場。高校の体育館ほどもあるところだった。
 「とまぁ、こんな感じですかねぇ。大方の説明はしたつもりではありますが、質問などありましたら遠慮なくどうぞ」
「美月さん、年齢は?」
「え!?あ、それは秘密ですよ、あはは」
推定年齢25才。
 「で、葵、お前魔女なんだろ。魔法の一つくらい見せて見ろよ」
「堀さん、だろうが。生意気なやつめ」
だが、ここで魔法を使えないというのは少ししょっぱい。頭をひねる。どうすれば、このガキにバカにされずに済むのか。合理的な説明ができるのか。ただただ思考を続けた。

 「今日はMPが足りないみたいだ」


 総悟よりも先に美月さんが噴き出した。

 「お前、頭悪いだろう」
馬鹿に言われてしまった。そしていつまで笑っているつもりだろう、美月さん。
「余計なお世話よ。魔法なんて使えるわけないじゃん。昨日まで高校生してたんですけど」
「多分、俺があんたくらいの年になれば魔法でも陰陽術でもなんでも使えるけどな」
年齢は一つしか離れていないのだけど。たかが数か月だろうに……。
 「あんたこそ、時期当主のくせに、術の一つも使えないの?」
「……つ、使えるし」
「嘘はよくありませんよ、総悟様」
「美月は黙ってろよ!」

 そんな他愛もない話をしていたら、ひかりさんが帰ってきたようだ。
 「ひかりも帰ったことですし、四人でトランプでもしましょうか」

 結局その日は一日中トランプをしていた。

最終更新:2014年11月14日 23:09