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夕方になり、まずは桐谷さんが帰ってきた。
「どうでした、尾島」
「うーん、どうもまだよくならないらしい。とりあえず、病院で横になっているよ」
どうして彼だけそんな状態なのだろうか。……特別変わったことはされてないと思うんだけど。あの注射の針の打ちどころが急所だったとか。そんなことだろう。
メイドさんたちは夕食を作るために厨房へ行ってしまい、総悟はなにやら自分の部屋に行ってしまった。
「桐谷さん、私が魔法を使えるようになったとして、メリットがあるんですか?」
「察しがいいね。メリットか。うん、あるよ。俺にも、君にも。そして、安倍家にも。そして、君を狙う団体にもね」
「むー。まぁいいか。魔法って便利そうだし」
「さて、夕食も済んだことだ、明日からのことについてだが、今日のうちから話しておこうか。弥里」
「はいよ。総悟、それに葵ちゃん。あなたたちには本格的な術の修行に入ってもらいます。術だけでなく、
その他の技術も叩き込みます。おもに、この2人がね」
二人のメイドの方を見る弥里さん。
「陰陽術や魔法を使うことはできませんが、体術などなら全般を使いこなせます。プロフェッショナル。全てにおいてSランクです」
弥里さんが自慢気に語る。
「肝心の陰陽術と魔法の基礎は俺が教えてやるよ。まぁ平日は仕事があるから、休みの日にな」
お父さんだなぁ、と思う。
お父さん。そういえば、お父さんはどうしているだろう。咲は?母さんは?
「で、そっちのくるくるパーマの茶色は何しに来たの?」
毒舌な総悟。だが、それも気になっていた。
「……俺のことか。俺もお前らの修行を見てあげるよ。これでも一応一通りなんでもできるんだぜ」
自慢気たっぷりだ。
最終更新:2014年11月14日 23:09