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「そして、これが一応予定です。目を通しておいてくださいね」
ひかりさんに紙を配られる。タイムスケジュールがびっしりと書き込まれていた。
なぜだか、少しわくわくしていた。
あれ?数分前、私は何かを心配していたような気がする。それが何だったのかは分からない。大事なことだった気がするのだけど。
「初日ですので緩いですが、次第に辛くなります。頑張りましょうね、葵様」
「呼び捨てで構いませんよ」
「いえ、そんなことはできません。では、葵さん、で」
ひかりさんはとても丁寧な人だった。
「よっしゃ!円陣を組もうや!明日から、怪物をぶち殺すまで、俺たちは仲間だ!」
そして勢いよく掛け声がかけられる。
あれ?今すごい変なワードを耳にした気がする。
「怪物をぶち殺す?」
気合が入ったところで解散になった。私は桐谷にまた質問をぶつけなくてはならない。
「桐谷さん、怪物って?」
「あ、えーっと……まぁ、あれだ。怪物だな」
「どういうことなんですか」
「怪物を倒すんだよ。それが安倍家の出してきた要求さ。魔法の基礎を教える条件だ。怪物が現れたとき、必ず手を貸すこと。それが条件」
聞いていない。全く聞いていない。なぜこの男は私の都合を無視して勝手に話を先へ先へともっていくのだろう。
「まぁ、怪物が復活するなんていう可能性は低いよ。それより、君は魔法を習得してから、とある組織をつぶしてくれなきゃならない」
それが、本当の目的。とある組織をつぶすために魔法が必要。
いまいち魔法というイメージが私にはつかない。陰陽術っていうのも正直よくわからない。
私は本当にこの道へ進んでしまっていいのだろうか。
「葵、お前さ、家族は?兄弟とかはいるの?」
頭がキーンと痛む。鋭く、深く。
「いないよ」
最終更新:2014年11月14日 23:10