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 「お、起きた?」
耳元でそう聞こえて顔を上げる。なんだ、佐伯か。
「お前、寝言がひどかったぞ。なんであんな意味の分からないこと言ってたんだ?何の夢を見ていたんだ?」
 俺は夢のことは全く覚えていなかった。でも、何か大事なことを聞いた気がする。なんだっけ?
 「何て言ってたんだ?教えてくれよ」
「俺の口からじゃあんなことは言えないね。それより帰ろう。もう夕方のアニメが始まる。僕は今日は自転車で来ていないんだ急がなきゃ」
 将棋の駒を片付けて佐伯はさっさと帰り支度をしている。何の夢を見ていたんだっけ。全く思い出せなかった。
 「尾島、部室の鍵閉めるぞ。早く出てくれよ」
 まぁいいか。夢のことなんて。寝ていればまたいつか見ることになるんだ。

最終更新:2014年11月14日 23:12