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彼の頭の中で色々とこんがらがってきた。
話をまとめてみよう。
千葉県のどこかに住んでいる、ポケガイを利用している高校生がある日死亡した。
突然死と思われたが、当時広まっていた都市伝説「デスアンカー」の関連性と部屋に一閃された血痕、そしてストレスの原因となっていた大量の悪質なメール。
「でもちょっと待ってください。たとえこれだけの要因があっても死ぬのっておかしくないですか?」
「その通りだ。この程度で人が死ぬ要素なんて1つもない。だからこそあんな都市伝説が広まってしまい、彼は謎の死を遂げた事になっている。ここから先は僕にも警察にも分からないんだ。」
管理人は言いながら、テーブルに置いてあるマグカップに手を伸ばした。中のコーヒーを飲みながら話を続けるが、正直彼もお手上げだ。そのサインとして今彼はそれを飲んでいるのだから。
人は何かに集中するとき、その対象にのみ視点が行きがちになる。つまり見えなくなるのだ。
初心者が自動車の運転をする時に見落とすのもこれに似ている。
今の管理人はこれと近いサインを示しているが当然鈴木には伝わらなかった。
何も知らない鈴木にとって管理人の話はかなりの情報源となった。
その為、彼のペースに付き合うことになっていたが、
「じゃあ何故結果として死んだの?」
となれば誰も口を開けなかった。
どうしても分からない難問にぶち当たりながら、鈴木は別の質問に切り替えることにした。
「そう言えば、ちょっと気になったんですけど、その悪質なメールの内容って何だったんですか?やっぱり架空請求とか?」
「僕も全部は流石に見れなかったから断定はできないけど、僕が見た一部のメールにはそれも含まれていたよ。てかほとんどがそうだったね。あとは・・・・・・勝手に登録された出会い系サイトからの招待メールとか通知とかかな?そういうのばっかだったよ」
確かに毎日毎日そんなメールが着たら誰だって嫌になる。自分だったらメアド変更するのに。
ん?
そう言えば、何故この人はこんな被害食らっておきながらメアド変更しなかったのだろう。
次々に生まれる疑問を当ててみたら、自然と会話は長くなった。
最終更新:2014年11月19日 23:22